報道発表

前原外務大臣と在京アフリカ外交団との意見交換

平成23年1月13日
(写真)前原外務大臣と在京アフリカ外交団との意見交換 (写真)前原外務大臣と在京アフリカ外交団との意見交換 第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)






  1. 12日(水曜日),外務省において東京アフリカン・クラブが開催され,冒頭,前原誠司外務大臣と在京アフリカ外交団との意見交換が行われました(午前10時40分から30分間)。
  2. 冒頭,前原大臣は,日本の対アフリカ外交方針等につき,概要以下のとおり述べました(前原大臣発言(英文和文仮訳))。

    (1)アフリカは,貧困や紛争等の問題を抱えつつも,豊富な天然資源と近年の高い経済成長により,「希望と機会の大陸」としての歩みを着実に進めており,我が国としても対アフリカ外交を強化していく。
    (2)9日に開始された南部スーダン住民投票については,投票が円滑に完了し,南北両当事者がその結果を受け入れ,スーダンの平和と安定のために協調していくことを期待。
    (3)コートジボワール情勢については,西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)とアフリカ連合(AU)による仲介のイニシアティブを評価し,選挙で示された同国民の意思が尊重される形で,事態が早期かつ平和裡に解決されることを希望。
    (4)アフリカの自立と発展を引き続き支援するため,本年もアフリカ開発会議(TICAD)プロセスを推進する。関係機関とともに,本年年央までにアフリカにおいて第三回TICAD閣僚級フォローアップ会合を主催する。また,2012年までのアフリカ向けODA倍増,民間投資倍増支援等のTICADⅣの公約を確実に実施していく。
    (5)アフリカとの経済関係強化については,アフリカにおける鉱物・エネルギー資源の開発や広域インフラ整備への協力,貿易・投資の自由化と拡大を図り,パートナーシップを強化していく。
    (6)気候変動や国連改革等のグローバルな課題の解決に向け,アフリカ諸国と引き続き緊密に協力していきたい。
  3. これに対し,ムルンバ・チディンバ在京アフリカ外交団長(駐日コンゴ民主共和国大使)(H.E. Mr. Marcel Mulumba Tshidimba, Dean of the African Diplomatic Corps)より,前原大臣との意見交換の実現を多としつつ,アフリカ向けODAの確保や第三回TICAD閣僚級フォローアップ会合への前原大臣の出席について,期待感が表明されました。
    その後,前原大臣と在京アフリカ外交団は,日・アフリカ関係の強化,ODA,気候変動枠組条約第16回締約国会議(COP16)等につき意見交換を行いました。

【参考】 東京アフリカン・クラブ
外務省主催(議長はアフリカ審議官)の在京アフリカ外交団(37大使)との意見交換会。外務省の他,関係省庁,政府機関(JICA,JBIC等)及びTICAD共催者(UNDP及び世界銀行の駐日事務所)が参加。

  • 東京アフリカン・クラブにおける前原外務大臣発言(英文和文仮訳))
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