
模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)構想(第7回関係国会合概要)
平成22年2月1日
- 1月26日(火曜日)から29日(金曜日)(現地時間)に、ACTA交渉の第7回関係国会合が、メキシコの主催によりグアダラハラで開催されました。我が国をはじめ、米国、EU、スイス、カナダ、韓国、メキシコ、シンガポール、豪州、ニュージーランド及びモロッコが参加しました。
- メキシコからは、ホルヘ・アミーゴ産業財産庁長官、ヒルダ・ゴンザレス同副長官が出席し、議長として議事を進行しました。関係国は、世界規模の模倣品・海賊版といった知的財産権の侵害に対処する国際的な枠組みを強化する国際約束としてのACTAの重要性を強調しました。
- 本会合において、関係国は民事上の執行、国境措置及びデジタル環境における執行について有意義な議論を行いました。また、公衆に交渉過程で意味のある意見表明等を行う機会を与えることの重要性を踏まえ、各関係国ともその機会付与とともに協力して透明性を高めていくことに努力することを再確認しました。
- 次回会合は、2010年4月にニュージーランドで開催されることになりました。関係国は、2010年中の実現を目指し、議論を続ける意図を確認しました。
- 我が国としては、ACTAの早期実現を目指し、今後も関係国との議論を積極的にリードしていく所存です。
(参考)
- 我が国は、2005年のG8グレンイーグルズ・サミットにおいて、模倣品・海賊版防止のための法的枠組策定の必要性を提唱して以来、知的財産権の保護に関心の高い国々とともに、ACTA構想の実現に向けて積極的に議論を行ってきた。
- その後、2007年10月に日米欧等から、ACTAにおいて実現していくべき内容についての集中的な協議を開始する旨の報道発表を行い、関係国との非公式な協議を継続的に行ってきた。
- 2008年6月に開催された関係国会合からは、条文案をベースとした交渉が開始された。