
日・コロンビア外相会談
平成22年1月17日
本17日(日曜日)16時10分より30分間、岡田外務大臣は、アジア中南米協力フォーラム(FEALAC)外相会合出席のため来日中のベルムデス・コロンビア外相とグランドプリンスホテル赤坂で外相会談を行いました。
- 冒頭、岡田大臣から、両国の関係は2008年に修好100周年を迎え、両国から様々な交流が相次ぎ、両国関係強化に向けた関心が高まっているが、このような両国関係を更に発展させたい旨述べました。これに対し、ベルムデス外相から、FEALAC外相会合が成功裏に終わったことに祝意が示されるとともに、コロンビアとしてはあらゆる分野で日本と緊密な関係を構築したく、投資協定交渉の早期妥結を図るとともに、租税条約や経済連携協定についても進めていきたいとの希望が示されました。
- 経済協力については、ベルムデス外相から、日本からの支援に対する深い感謝の意が表されるとともに、カリブ等に対する三角協力についても進めていきたいと考えている旨述べました。
- 平和構築については、岡田大臣から、昨年コロンビアがホストした対人地雷禁止条約のカルタヘナ・サミットは、地雷なき世界を目指すとの国際社会の決意を新たにし、成功したと評価するとともに、元兵士の社会復帰促進も含め、引き続き協力をしていく旨表明しました。
- 気候変動については、岡田大臣から、気候変動問題は、核軍縮・不拡散と並び、本年の大きな課題であると考えており、COP16では対立を乗り越えて合意形成を図っていきたい旨述べました。これに対し、ベルムデス外相から、コロンビアは、温室効果ガスの排出は極めて少なく、また豊かな生物多様性を誇る国であるとしつつ、コロンビアが推進している森林保護の取組について説明がありました。
- 核軍縮については、岡田大臣から、この問題についても、核保有国と非核保有国との対立の構造を乗り越え、NPT運用会議を成功させるべく両国間で協力していきたい旨発言し、ベルムデス外相からも、賛意が示されました。
- APECについては、ベルムデス外相から、コロンビアのAPECへの新規参加希望が表明され、これに対し、岡田大臣から、新規参加問題についてはなかなか合意を得るのが難しい問題ではあるが、今後検討していきたい旨述べました。