
日本・メキシコ外相会談
平成22年1月17日
本17日(日曜日)、午前10時30分より約30分間、都内のホテルにおいて、岡田外務大臣は、アジア中南米協力フォーラム(FEALAC)第4回外相会合出席のため訪日中のパトリシア・エスピノサ・メキシコ外務大臣と日本・メキシコ外相会談を行ったところ、概要以下のとおりです。
- ハイチ支援
岡田大臣より、今後ともハイチ支援に協力していきたい旨述べ、エスピノサ外相より、メキシコのハイチ支援について説明がありました。
- 日本メキシコ交流400周年
両大臣は、昨年から本年にかけて日本メキシコ交流400周年であり、今後とも、両国が盛り上げていくことで一致しました。また、エスピノサ外相より、皇太子殿下の日本メキシコ交流400周年の名誉総裁ご就任に対する謝意が表明されました。
- カルデロン大統領訪日
岡田大臣より、カルデロン大統領の訪日を心から歓迎したい旨述べたところ、エスピノサ外相は、カルデロン大統領は今次訪日に大きな関心を有しており、5人の閣僚を同行させ、日墨関係強化につなげたいとの意欲である旨述べました。
- 軍縮・不拡散
(1)岡田大臣より、次のとおり述べました。
メキシコは新アジェンダ連合の構成国であり、過去には非核兵器地帯条約の先駆けとなったトラテロルコ条約の実現にイニシアティブをとるなど軍縮・不拡散に積極的と承知している。我が国としても核のない世界の実現に向けて努力したいと考えており、本年5月のNPT運用検討会議において、しっかりした合意を形成し、さらに本年1年を通じて、大きな成果を得られるようともに努力したい。
(2)これに対して、エスピノサ外相より、以下の通り述べました。
軍縮・不拡散分野は、メキシコ外交にとって伝統的に重要な分野であり、NPT運用検討会議の成功に向け喜んで協力したい。また、小型武器の分野についても日本と緊密に協議していきたい。
- 気候変動
(1)岡田大臣は次の通り述べました。
COP15でコペンハーゲン合意をまとめることができたことは一つの成果であり、今後、賛同国を増やしていきたい。
メキシコが議長を務めるCOP16では、公平かつ実効的な国際的枠組みを構築する新たな法的文書を採択すべく、一層連携していきたい。気候変動問題については、自分(岡田大臣)もこれまで積極的に取り組んできており、エスピノサ大臣と緊密に連携、協力していきたい。
(2)これに対して、エスピノサ外相は次の通り答えました。
日本の温室効果ガスの削減目標はもっとも意義ある目標の一つと考えている。従来より、気候変動問題に関心を有している岡田大臣に敬意を表する。今後は、途上国と先進国の対立ではなく、さまざまな利害を有するグループを参加させつつ調整を行っていくことが重要と考えている。従来以上に、政治的リ-ダーシップが求められており、日本の積極的な関与を期待している。