報道発表

日・アルゼンチン外相会談

平成22年1月15日
(写真)日・アルゼンチン外相会談 (写真)日・アルゼンチン外相会談




本15日(金曜日)19時より約50分間、岡田外務大臣は、外務省飯倉別館において、外務省賓客として訪日中のタイアナ・アルゼンチン外務・国際通商・宗務大臣と日アルゼンチン外相会談を行い、その後19時50分より21時10分まで夕食を挟みつつ意見交換を行ったところ、概要以下のとおりです。

  1. 二国間関係全般
    岡田外務大臣より、昨年のアルゼンチンによる地上デジタルテレビ日伯方式の採用等により高まっている関係強化に向けた気運を様々な分野で活かしていきたい旨、これに対し、タイアナ外相より、今次訪日機会において日亜経済合同委員会及び日亜交流シンポジウムが開催されたことにも満足しており、こうした取組は両国関係を一層強化したい気持ちの表れである旨応答しました。また、同外相より、地上デジタルテレビ日伯方式の採用は技術的な決定であるのみならず、政治的な決定であり、両国関係をより高い次元にあげていきたいとするアルゼンチン側の気持ちの表れである旨述べました。            
    これに対し、岡田大臣より、日亜経済合同委員会及び日亜交流シンポジウムの今次開催は有意義な機会であり、今後の両国関係の進展に資することを望む旨述べました。
  2. FEALAC
    明16日(土曜日)より岡田大臣とタイアナ外相の共同議長の下で始まるアジア中南米協力フォーラム(FEALAC)第4回会合の成功に向けて協力していくことで一致しました。また、岡田大臣より、ハイチにおける大地震災害により、ハイチ安定化のための国連ミッションに参加していたアルゼンチン人要員が亡くなられたことに弔意を表明するとともに、FEALAC外相会合の冒頭、今般の大地震による犠牲者に対して黙祷を捧げることを提案したところ、タイアナ外相より賛意が表明されました。また、日本政府として緊急無償資金協力及び国際緊急援助隊医療チームの派遣を決定した旨紹介しました。
  3. 対ハイチ支援
    タイアナ外相より、ハイチ安定化のための国連ミッションでのアルゼンチンの貢献につき説明があり、また、ハイチが大地震により甚大な被害を被っている状況であるからこそ、昨年9月の国連総会の際の日・中南米外相昼食会における意見交換を踏まえ、両国が連携して対ハイチ支援に取り組んでいくことで両外相間で意見が一致しました。また、タイアナ外相より、ハイチに対する我が国の支援につき高い評価が示されました。
  4. 債務問題
    岡田大臣より、懸案となっている債務問題については具体的な進展を期待しており、アルゼンチンの取り組みを引き続き注視している旨述べたのに対し、タイアナ外相より、本件についてのアルゼンチンの取り組み及び進捗状況につき説明するとともに、未払いとなっている債務については完済すること、また、債務返済は自国の経済安定性を確保しつつ行うというアルゼンチン政府の考え方が述べられました。
  5. 国際場裏における協力
    岡田大臣より、本年は核軍縮・不拡散及び気候変動が非常に重要なテーマであると考えている旨述べ、これに対し、タイアナ外相より、核軍縮・不拡散及び原子力の平和的利用に関するアルゼンチンの取組みについて説明がありました。また、気候変動問題についても、両大臣間で、COP15を踏まえた今後の展望につき意見交換が行われました。
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