報道発表

模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)構想(第5回関係国会合の概要)

平成21年7月18日
  1. 7月16日(木曜日)から17日(金曜日)(現地時間)に、ACTA交渉の第5回関係国会合が、モロッコの主催によりラバトで開催されました。我が国をはじめ、米国、EU、スイス、カナダ、韓国、メキシコ、シンガポール、豪州、ニュージーランド及びモロッコが参加しました。モロッコ側から、アフメッド・シャミ(Mr. Ahmed Reda CHAMI)商工業・新技術大臣、ハリド・ナシリ(Mr. Khalid NACIRI)情報大臣兼報道官等が出席しました。
  2. 関係国は、国際協力、執行実務及び制度上の問題(2009年4月に公表された「議論されている主要項目の概要」参照)について集中的な議論を行いました。また、関係国は、利害関係者や関心を有する公衆への情報提供等透明性について議論を継続しました。関係国は、今後の会合の前に議題案を公表することで一致しました。
  3. 次回会合は、2009年11月に韓国で開催されることになりました。関係国は、2010年の可能な限り早期にACTAを妥結させる意図を確認しました。
  4. 我が国としては、ACTAの早期実現を目指し、今後も関係国との議論を積極的にリードしていく所存です。

(参考)

  1. 我が国は、2005年のG8グレンイーグルズ・サミットにおいて、小泉総理(当時)より、模倣品・海賊版防止のための法的枠組策定の必要性を提唱して以来、知的財産権の保護に関心の高い国々とともに、ACTA構想の実現に向けて積極的に議論を行ってきた。
  2. その後、2007年10月に日米欧等から、ACTAにおいて実現していくべき内容についての集中的な協議を開始する旨の報道発表を行い、関係国との非公式な協議を継続的に行ってきた。
  3. 2008年6月に開催された関係国会合からは、条文案をベースとした交渉が開始された。
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