
模倣品・海賊版拡散防止条約(ACTA)構想(第6回関係国会合概要)
平成21年11月6日
- 11月4日(水曜日)から6日(金曜日)(現地時間)に、ACTA交渉の第6回関係国会合が、韓国の主催によりソウルで開催されました。我が国をはじめ、米国、EU、スイス、カナダ、韓国、メキシコ、シンガポール、豪州、ニュージーランド及びモロッコが参加しました。
- 韓国からは、金起煥(キム・ギファン)外交通商部多者通商局長、李ミヨン同課長が出席し、議長として議事を進行しました。関係国は、世界規模の模倣品・海賊版といった知的財産権の侵害に対処する国際的な枠組みを強化する国際約束としてのACTAの重要性を強調しました。
- 本会合において、関係国はデジタル環境における執行、刑事上の執行について有意義な議論を行いました。また、関係者及び公衆が交渉過程に意味のある意見表明等を行う機会を与えることを含む、透明性の重要性について議論しました。
- 次回会合は、2010年1月にメキシコで開催されることになりました。関係国は、2010年中の可能な限り早期の実現を目指し、議論を続ける意図を確認しました。
- 我が国としては、ACTAの早期実現を目指し、今後も関係国との議論を積極的にリードしていく所存です。
(参考)
- 我が国は、2005年のG8グレンイーグルズ・サミットにおいて、模倣品・海賊版防止のための法的枠組策定の必要性を提唱して以来、知的財産権の保護に関心の高い国々とともに、ACTA構想の実現に向けて積極的に議論を行ってきた。
- その後、2007年10月に日米欧等から、ACTAにおいて実現していくべき内容についての集中的な協議を開始する旨の報道発表を行い、関係国との非公式な協議を継続的に行ってきた。
- 2008年6月に開催された関係国会合からは、条文案をベースとした交渉が開始された。