報道発表

日ニュージーランド外相会談

平成21年10月28日

(写真)

 本28日(水曜日)午後4時45分から約30分間、岡田外務大臣は、外務省内において、マッカリー・ニュージーランド外相と、日本・ニュージーランド科学技術協力協定の署名式に続いて日ニュージーランド外相会談を行ったところ、概要以下のとおりです。

  1. 二国間関係
  2. (1)全般

     岡田大臣より、日本とニュージーランドはアジア太平洋地域において基本的価値を共有する重要なパートナーである、ニュージーランドとの間で科学技術協力協定の署名ができたことは喜ばしく、今後この分野で協力が一層進むことを期待する旨述べました。これに対し、マッカリー外相より、改めて外相就任への祝意が表され、両大臣は、両国関係強化のために協力していくことで一致しました。また、マッカリー外相より、岡田大臣に対するニュージーランド訪問招請があり、岡田大臣より、都合がつけば、機会を捉えて訪問を検討したい旨応答しました。

    (2)安全保障・防衛協力

     岡田大臣より、両国で人道復興支援、災害救援、テロ対策等の幅広い分野で協力を進めていくことは重要であり、この観点から、外務・防衛当局間の協議を強化していきたい、また、両国が共催するARF海上安全保障ISMについても引き続き協力していきたい旨述べました。これに対し、マッカリー外相より同意する旨反応がありました。

    (3)貿易経済関係

     マッカリー外相より、両国はそれぞれ諸外国とEPA/FTAを締結又は交渉している、ニュージーランドは今次訪問を日本とのEPA/FTAについて進展を得る契機としたいと考えている旨述べました。これに対し、岡田大臣より、ニュージーランドとのEPA/FTAについては困難な問題があると認識しているが、そうした現実を理解して頂きつつ、両国間でよく議論していきたい旨応答しました。

    (4)捕鯨問題

     マッカリー外相より、捕鯨問題については、両国間で意見の相違はあるが、外交的解決を図りたい旨述べ、両国で引き続き議論していくことで一致しました。

  1. 地域及びグローバルな課題
  2. (1)アフガニスタン・パキスタン

     マッカリー外相より、ニュージーランドはアフガニスタンのバーミヤンにおいて部隊や警察を派遣しPRTに取組んでいるところであるが、同国の復興支援に関し、両国で協力する可能性を検討したい旨述べました。これに対し、岡田大臣より、アフガニスタン・パキスタン支援は優先課題と考えており、農業支援や学校建設等の分野における支援を強化していきたい旨述べ、今後両国で議論していくことで一致しました。

    (2)北朝鮮

     マッカリー外相より、北朝鮮問題に関する日本の立場への支持を改めて表明し、六者会合再開に向け両国で協力していくことで一致しました。

    (3)国連改革

     マッカリー外相より、ニュージーランドは日本の安保理常任理事国入りを引き続き支持している旨述べ、岡田大臣より謝意を表し、国連安保理改革実現に向け両国で協力していくことで一致しました。

    (4)太平洋島嶼国

     両大臣は、共通の関心を有する太平洋島嶼国においても協力を強化することで一致しました。

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