
日米共催国連平和維持活動(PKO)幹部要員訓練コース(GPOI SML)の実施
平成21年10月15日
- 日米両政府は、アジア太平洋地域諸国の国連平和維持活動の幹部要員候補を育成することを目的として、本年10月19日(月曜日)から30日(金曜日)まで外務省において、国連平和維持活動(PKO)幹部要員訓練コース(U.S.-Japan Global Peace Operations Initiative Senior Mission Leaders Course (GPOI SML))を実施します。同コースの開講式は、10月19日に外務省国際会議場において行われ、武正公一外務副大臣、米国大使館関係者、在日米軍副司令官ジョン・トゥーラン少将及び中満泉国連平和維持活動(PKO)局政策評価訓練部長等が出席します。
- 同コースは、2004年のG8シーアイランド・サミットにおいてG8首脳が合意した世界的な平和支援活動能力の拡大の取組みを促進するものであり、アジア太平洋地域の13カ国(注1)より、将来国連PKOミッションの幹部要員の候補となり得る、軍人、警察官及び文民が26名参加します。
- 日米共催GPOI SMLは、国連が作成し実施してきたカリキュラムに基づき、国連の訓練指針に則って実施されます。同コースは、国連PKOの幹部要員レベルを対象とする訓練コース(senior mission leaders course)を国連加盟国が実施する初めての事例となります。
- 同コースの講師陣は、国連PKOミッションにおいて幹部ポストに就いた経験を有する4名のメンターをはじめ、平和維持活動における経験が豊富な国際的な講師(注2)によって構成されます。2週間にわたるこのコースでは、平和支援活動に係る統合計画、紛争仲介、対外広報、武装解除・動員解除・社会復帰、平和構築、法の支配、文民保護、ジェンダーに基づく暴力、安全対策、人道問題、人権等についての講義と討論、国連PKOミッションの統合的な企画・立案に関する演習が行われます。
(注1) 参加者の出身国
(注2) メンター、講師の出身国
オーストラリア、インド、アイルランド、日本、オランダ、ノルウェー、英国、米国(メンター(mentor)は、国連PKOミッションにおける幹部要員としての経験を有し、当該コースでは、講義を行うのみならず、演習を含めコース全体を通じて参加者を指導する。)