
成りすましによる旅券不正取得防止のための旅券審査強化期間の実施について
平成21年1月23日
- 本日、外務省において開催された旅券事務主管課長会議において、2月20日の「旅券の日」に合わせて、「成りすましによる旅券不正取得防止のための旅券審査強化期間」を実施することが決定されました。
- 同期間中は、各都道府県の旅券発給事務窓口において、申請者の本人確認を厳重にし、成りすましによる不正取得の防止を図るとともに、警察等捜査機関と連携を密にし、旅券法違反事案の検挙を図るものです。
- 同強化期間の実施は、近年、本人に成りすました他人による我が国旅券の不正取得事件が急増し、このことが国際テロや、人身取引・不法移民等の国際組織犯罪の発生を助長することとなり、ひいては日本人、場合によっては我が国そのものが不慮の被害を被ることにつながりかねない状況となりつつあることを受けて実施するものです。
- 実施期間 平成21年2月9日から同月28日まで
- 場 所 各都道府県旅券事務所及び支所・出張所
(参考)
近年、本人に成りすました他人による我が国旅券の不正取得事件が、平成16年から18年までが50件台から60件台であったのが、同19年には111件、20年も111件と急増している。
これらの中には、近隣諸国出身の外国人による我が国旅券の不正取得事件が多数含まれているほか、昨年報道された、日本人による外国におけるエビ養殖名下の詐欺事件や元大阪府議の弁護士による脱税容疑事件等の被疑者が捜査を逃れるために不正に取得した他人名義の旅券で国外逃亡した事例などが含まれている。