
フィリピンのルソン島南部における台風による泥流災害に対する緊急無償資金協力について
平成18年12月9日
- 我が国は、12月9日(土曜日)、フィリピンのルソン島南部において12月1日に発生した大規模な泥流災害による被災者の救援のため、フィリピン共和国政府に対し、100万米ドル(約1億4千万円)を上限とする緊急無償資金協力を実施していくことを決定した。この決定は、9日午前にマニラで行われた日フィリピン首脳会談において、安倍晋三総理大臣よりグローリア・マカパガル・アロヨ大統領に対し、直接伝えられ、これに対し、同大統領よりは深大なる感謝の意が表明された。
- 我が国としては、今般の災害による被災者に対する支援の必要性および我が国とフィリピンとの友好関係の観点から、今般、同国に対する緊急無償資金協力を行うこととしたものであり、その具体的内容は現地のニーズを踏まえ、今後決定される。
- なお、我が国は、フィリピンに対し、災害翌日の12月2日(土曜日)に約2千万円相当の緊急援助物資(テント、毛布等)の供与を決定し、6日にパサイ市にて同国政府に引き渡し済みである。
(参考)
フィリピンでは、11月30日から12月1日にかけての台風による大雨により、12月1日未明にアルバイ州レガスピ市周辺等で大規模な泥流災害が発生。この災害により、死者526名、負傷者1,000名、行方不明者740名、避難住民約8万3千名の被害(12月6日時点)がもたらされた。現在、フィリピン政府や国際機関から派遣された救援部隊による救援活動が続いているが、堆積溶岩や洪水被害に阻まれ救援活動は難航している。