
インドネシア・ジャワ島中部における地震被害に対する緊急無償資金協力による支援物資の引渡式について
平成18年6月9日
- 5月27日(土曜日)に発生したインドネシア・ジャワ島中部における地震被害に対するわが国政府の緊急無償資金協力によって調達された学校用テント200張が、6月8日(木曜日)、被災地に到着したことを受け、6月9日(金曜日)に、ジョグジャカルタ特別州バントゥル県において引渡式が行われた。本引渡式には、わが方インドネシア大使館およびジョグジャカルタ特別州の代表が出席した。
- わが国は今次地震災害を受けて、総額1,000万ドルの無償資金協力を行うことを決定し、その一部として400万ドルを緊急支援としてインドネシア政府に供与することを決定した。今回到着した物資はこの資金により調達されたものであり、今後バントゥル県を始めとする被災地の各学校に配置され、仮設の教室として活用される予定である。また、今回到着した物資に続き順次、追加の学校用テント、家庭用テント、毛布、ビニールシート等が到着する予定である。
- また、わが国は、今後復旧・復興のための支援を行うことを予定しており、その中で教育分野に対する支援についても現在派遣中のニーズ調査団の結果も踏まえつつ検討していく考えである。
(参考)
1.インドネシアでは、5月27日、ジャワ島ジョグジャカルタ南南西20キロを震源とする地震(マグニチュード6.3)が発生し、死者約5,700名、負傷者2万人以上、倒壊・損壊家屋20万軒以上の被害(6月9日時点)をもたらした。
2.わが国の支援
(1)無償資金協力の実施(総額1,000万ドル(11億1,000万円))
(イ)被災民向け物資購入:500万ドル
(a)インドネシア政府:400万ドル
(b)国際赤十字、赤新月社連盟(IFRC):100万ドル
(ロ)被災民居住地域の復旧・復興のための施設等の修復・建設(500万ドル)
支援内容を検討するためのニーズアセスメント調査を5日より実施中。
(2)緊急援助物資の提供(2,000万円相当)
テント、浄水器、発電機、プラスチックシート、毛布、スリーピングマットおよび簡易水槽等。
(3)国際緊急援助隊医療チームの派遣(計25名)
(4)国際緊急援助隊として自衛隊医療援助隊の派遣(約150名)