
ハリーリ元レバノン首相暗殺事件に関する国連国際独立調査委員会(UNIIIC)への邦人職員派遣について
平成17年8月25日
- 今般、警視庁の鑑識の専門家3名が、ラフーィク・ハリーリ元レバノン首相暗殺事件に関する国連国際独立調査委員会(UNIIIC、本部ベイルート、本年4月に安保理決議1595により設立)に採用され、レバノンにおいて実行犯等を特定するための鑑識活動等を行うことが決定された。
- わが国としては、これら邦人職員のUNIIICへの参加が同委員会の独立性・中立性を確保し、事件解明に向けた一助となることを強く期待している。
- わが国は中東地域の平和と安定がわが国の平和と繁栄にも直結するとの観点から、レバノンをはじめとする中東情勢を注視してきており、今次派遣も中東地域の安定に資するわが国の貢献の一環である。
(参考)これまでの経緯
(1)本年2月14日(月曜日)、ハリーリ元レバノン首相は、国会からの帰途、同元首相の車列を標的として仕掛けられた爆弾により暗殺された。
(2)本年4月7日(木曜日)、安保理は、同事件の調査を実施するための国際独立調査委員会の設立に関する安保理決議1595を採択した。わが国は、安保理非常任理事国として共同提案国になるとともに賛成票を投じた。
(3)本年6月16日(木曜日)、同委員会(委員長:デトレーフ・メーリス独検察庁検事)がベイルートで活動を開始した。