談話
マリ共和国における大統領選挙の実施について(外務報道官談話)
我が国は,7月28日にマリ共和国において行われた大統領選挙が有権者の過半数の参加を得て平和裡に実施されたことを歓迎します。
この大統領選挙は,マリにおける平和と安定の確立及び憲法秩序の回復に向けた重要な一歩です。我が国は,全ての当事者が大統領選挙を平和裡に実施することに引き続き協力することを期待するとともに,マリにおける民主主義の定着及び平和と安定の確立のため,引き続き積極的に協力を行います。
(参考1) 大統領選挙
(1)2012年3月,一部の国軍兵士らによる騒乱を発端に,トゥーレ大統領が辞任しトラオレ国民議会議長が暫定大統領に就任した。2013年1月には北部地域におけるイスラム過激派等の勢力の伸張があり,これを受け,仏軍やAFISMA(アフリカ主導マリ国際支援ミッション)が展開。6月に暫定政府と北部武装勢力との間で7月の選挙実施について合意するなど,大統領選挙を実施するための環境が整備されてきた。
(2)今次大統領選挙には27名が立候補した。
(3)8月2日,国土管理大臣が以下のとおり大統領選挙の暫定結果を発表した。
登録有権者数:6,829,696名
投票者数:3,520,242名
投票率:51.54%
イブラヒム・ブバカール・ケイタ候補(「マリのための連合」党首,元国民議会議長):1,222,657票(39.23%)
スマイラ・シセ候補(「共和国・民主主義連合」党首,元西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)委員長):605,901票(19.44%)
(4)今後,5日前後を目処に憲法院が第一回投票の合法性を審査し,正式結果発表を行う予定。
(5)国土管理大臣の発表によれば,8月11日に上位2位のイブラヒム・ブバカール・ケイタ候補とスマイラ・シセ候補との間で第2回投票が行われる見込みである。
(参考2) マリ共和国に対して我が国が行った選挙支援
我が国は,今次選挙に際し,約19万ユーロ相当の選挙関連資材を支援した(ノン・プロジェクト無償の見返り資金を活用)。