談話
イラクにおける連続テロの発生について(外務報道官談話)
平成25年7月4日
7月1日から3日(現地時間同日)にかけ首都バグダッドや南部のバスラ及び北部のキルクークを含むイラク各地で連続テロが発生し多数の死傷者が出ていること,また,引き続きイラク各地でテロが多発していることに関し,強い衝撃と憤りを覚えます。我が国は,亡くなられた方々及び御遺族に心から哀悼の意を表します。
テロはいかなる理由においても正当化できず,我が国は,罪のない人々を無差別に標的にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難します。
我が国は,イラク政府及びイラク国民が,このような卑劣なテロに屈することなく,更なる国民和解と政治・民主化プロセスの進展を通じて,国内の諸課題を解決していくことを期待するとともに,このようなイラク政府及びイラク国民の努力を引き続き支援していきます。
【参考】
(1) 報道等によれば,7月1日から3日(現地時間同日)にかけて,首都バグダッド市内のシーア派地区,中部ディヤーラ県のムクダーディーヤ及びバアクーバ,南部バスラ県のバスラ,北部タミーム県キルクーク等で自動車爆弾等の多数のテロ事案が発生し,これまでに120人以上が死亡し,320人以上が負傷している。
(2) 国連筋によれば,イラク全土におけるテロによる死者数は,今年5月は約1,000人,6月は約760人と,非常に高い水準に達している。