談話
マリ暫定政府とマリ北部武装勢力との予備合意署名について(外務報道官談話)
平成25年6月20日
- 我が国は,6月18日,ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて,マリ暫定政府と,マリ北部武装勢力(アザワド地方解放国民運動(MNLA)及びアザワド統一上級会議(HCUA))との間で,「マリの大統領選挙及び包括的和平交渉に係る予備的合意」が署名されたことを歓迎します。
- 我が国は,全ての関係者が,今回の合意内容を真摯に履行し,マリ大統領選挙が予定どおりに実施され,また,マリの平和と安定が早期に確立することを期待します。
- 我が国は,今次合意署名に際しての,西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)仲介者であるブレーズ・コンパオレ・ブルキナファソ大統領及びアフリカ連合(AU),マリ近隣諸国,国連及びその他関係者による取組に敬意を表するとともに,マリの事態の収拾のための国際社会の取組を引き続き支持していきます。
(参考)
(1) 6月18日,ブルキナファソの首都ワガドゥグにおいて,コンパオレ・ブルキナファソ大統領(西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)仲介者)の仲介の下,マリ暫定政府と,マリ北部武装勢力(アザワド地方解放国民運動(MNLA)及びアザワド統一上級会議(HCUA))との間で,「マリの大統領選挙及び包括的和平交渉に係る予備的合意」(Accord préliminaire à l'éléction présidentielle et aux pourparlers inclusifs de paix au Mali)が署名された。
(2) 合意では,マリ政府及びトゥアレグ族武装勢力の双方が,マリ北部を含む全土において自由で透明性のある大統領選挙を2013年7月に実施することを受け入れること,敵対行為を停止し、停戦を遵守すること,新大統領就任の60日後に和平に向けた「包括的交渉」を開始すること等が定められている。