談話
イラク各地における連続テロの発生について(外務報道官談話)
平成25年5月20日
5月15日(現地時間同日)以降,首都バグダッドやキルクーク県及びディヤーラ県バアクーバ等,イラク各地で連続テロが発生し,多数の死傷者が出ていることに,強い衝撃と憤りを覚えます。我が国は,亡くなられた方々及び御遺族に心から哀悼の意を表します。
我が国はこうした暴力を断固として非難するとともに,全ての当事者が最大限の自制を働かせ,更なる暴力の激化を防ぐよう呼びかけます。
我が国は,イラク政府及びイラク国民が,更なる国民和解と政治・民主化プロセスの進展を通じて,国内の諸課題を解決していくことを期待するとともに,このようなイラク政府及びイラク国民の努力を引き続き支援していきます。
【参考】
報道等によれば,5月15日以降,イラク各地で以下のような爆弾テロや襲撃事案が発生。
- 15日,バグダッド市内の複数のシーア派地区で爆弾テロが発生,少なくとも21名が死亡。
- 16日,同じくバグダッド市内の複数のシーア派地区で自動車爆弾テロが発生,少なくとも10名が死亡。同日,北部キルクークでもシーア派のモスクを狙った自爆テロが発生,少なくとも12名が死亡。
- 17日,ディヤーラ県バアクーバ(バグダッド北東)でスンニ派を狙った爆弾テロが2件発生し,少なくとも41名が死亡,57名が負傷。同日,バグダッド西部及び南部のスンニ派地域でも複数の爆弾テロが発生,少なくとも24名が死亡,67名が負傷。
- 18日及び19日にも,バグダッド南部,ニナワ県モースル,バスラ県等で襲撃事案が発生。また,18日,アンバール県ラマ-ディで武装した何者かが治安機関関係者約10名を誘拐。