談話
世界貿易機関(WTO)次期事務局長の選出について(外務報道官談話)
平成25年5月10日
- 我が国は,5月8日(現地時間),ジュネーブにおいて,ブラジルのロベルト・アゼベドWTO担当大使がWTO次期事務局長に全てのWTO加盟国のコンセンサスにより選出されることが確実となったことを歓迎します。
- 我が国は,アゼベド氏が本年9月に次期事務局長に就任した後,WTOが取り組むべき課題の解決に向け,その手腕を十分に発揮することを期待します。我が国としても,次期事務局長とも連携しつつ,WTOを中心とする多角的貿易体制の強化に引き続き取り組んでいく考えです。
(参考1)WTO次期事務局長選考プロセス
本年8月末に退任するパスカル・ラミーWTO事務局長の後任を選ぶ本件プロセスには9名が立候補し,4月から3回にわたり候補者の絞り込みが行われた。5月8日,最終選考の結果が公表され,アゼベド氏の次期事務局長選出が確実となった。アゼベド氏は,5月14日に開催されるWTO一般理事会において,加盟国のコンセンサスにより正式に選出・任命される。アゼベド氏の事務局長就任は9月1日の予定(任期は4年)。
(参考2)ロベルト・アゼベド・ブラジルWTO担当大使の略歴
1957年ブラジル生まれ(55歳)。ブラジル外務省WTO紛争解決ユニット長,同省経済局長,同省経済・技術問題担当副次官等を歴任し,2008年からブラジル在ジュネーブWTO担当大使(現職)。