談話

平成25年3月22日
  1.  我が国は、3月21日、クルド労働者党(PKK)の指導者オジャランが暴力停止を呼び掛けるメッセージを発出したことを歴史的な一歩として歓迎します。

  2.  我が国は、今般の暴力停止の呼びかけが具体的な行動に移され、現在まで継続的に発生してきたトルコにおけるテロ活動が早期に終結することを期待します。

  3.  我が国は、引き続き、テロ行為の撲滅に向けたトルコ政府の努力を支持します。

【参考】背景と概要
 クルド労働者党(PKK)は、1970年代後半から活動を開始し、トルコ南東部の分離独立を掲げ、その武装闘争の一環として、同国内でテロ活動を行ってきた。1990年、PKK指導者のオジャランはトルコ政府に拘束され、現在はトルコのイムラル島に収監されている。
 3月21日、ディヤルバクルで開催されたネヴルーズ(クルド新年祭)式典において、親クルド政党の平和民主党の議員によって、PKK指導者オジャランの「武装要員は(トルコの)国境の外へ出る時だ。今日、新たな時代が始まった。武力闘争から民主的努力への扉が開かれた。連帯の時だ。自分(オジャラン)は、明らかに歴史と同胞愛に反する圧政から逃れるため、民主的近代主義を構築することを、全ての人々に呼び掛ける。」旨のメッセージが読み上げられた。


談話へ戻る