談話

平成25年11月5日

1 11月5日1時20分(ニューヨーク時間4日11時20分),我が国が10月17日に国連総会第一委員会に提出した核軍縮決議案が採択されました。

2 本決議は,共同提案国102か国により提出され,賛成164という圧倒的多数の賛成を得て採択されました。我が国は1994年以降同様の決議を提出してきましたが,共同提案国が100か国を超えるのは今回が初めてです。本決議は,今後,12月初旬に国連総会本会議において票決にかけられる予定です。

3 本決議案には以下の内容が含まれており,我が国として「核兵器のない世界」の実現に向けた国際的機運をさらに高めることに貢献するものです。

(1)2010年5月の核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議における合意事項の着実な実施のために,国際社会による一致した行動が必要であること。

(2)核兵器使用による人道上の壊滅的な結末が十分に理解されるべきであり,この理解の向上のための努力がなされるべきこと。

(3)本年2月の北朝鮮による核実験を強く非難するとともに,これ以上の核実験を行わず,六者会合の共同声明におけるコミットメント及び関連する安保理決議における義務を完全に遵守するよう求めること。

4 我が国としては,このような取組等を通じて,「核兵器のない世界」の実現に向け,引き続き国際社会の取組を主導していく考えです。

【参考】
 今回の決議案に対する採択結果:賛成164,反対1(北朝鮮),棄権14(ブラジル,中国,エクアドル,エジプト,印,イラン,イスラエル,モーリシャス,ミャンマー,パキスタン,露,シリア,ウガンダ,ジンバブエ)

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