談話

平成26年1月8日

1 カンボジアにおいて,1月3日の労働争議への対応の過程でデモ隊と治安当局とが衝突して,多数の死傷者が発生する事態となったことを深く憂慮しています。

2 我が国としては,全ての関係者に対し,暴力を行使することなく平和裡に問題の解決をはかるよう改めて促します。また,昨年7月の総選挙の結果をめぐり,与野党間の対話が速やかに再開され,事態の正常化が早期に実現することを強く期待します。

3 日本政府は,日本企業や邦人の安全確保の観点からも,カンボジアの情勢に引き続き大きな関心を払っていきます。

【参考】デモ隊と治安当局との衝突
 野党救国党は,昨年7月の総選挙の不正を訴えてデモを実施してきたが,12月以降最低賃金の引き上げを求める労働争議とも合流して,デモが大規模化。1月3日,プノンペン都内で工場労働者がデモを行い,投石・放火や道路封鎖等を行う中,治安当局と衝突し,少なくとも4人が死亡。20~30名が負傷した。


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