談話
マリ共和国大統領選挙について(外務報道官談話)
我が国は,8月11日に行われたマリ共和国大統領選挙の第二回投票が, 過去の大統領選挙を大きく上回る投票率で,平和裡に実施されたことを歓迎し,イブラヒム・ブバカール・ケイタ(Mr. Ibrahim Boubakar Keita)候補が大統領に選出されたことに祝意を表します。
同時に我が国は,今回の民主的な選挙により,マリが平和と安定の確立及び憲法秩序の回復に向けた重要な一歩を踏み出したことを歓迎します。
我が国は,マリにおける民主主義の定着,平和と安定の確立及び開発に向けて,全ての当事者が引き続き取組を進めていくことを期待するとともに,今後とも積極的に協力を行っていきます。
(参考1) 大統領選挙
(1)2012年3月,一部の国軍兵士らによる騒乱を発端に,トゥーレ大統領が辞任しトラオレ国民議会議長が暫定大統領に就任した。2013年1月には北部地域におけるイスラム過激派等の勢力の伸張があり,これを受け,仏軍やAFISMA(アフリカ主導マリ国際支援ミッション)が展開。6月に暫定政府と北部武装勢力との間で7月の選挙実施について合意するなど,大統領選挙を実施するための環境が整備されてきた。
(2)今次大統領選挙には27名が立候補し,7月28日の第一回投票の結果,イブラヒム・ブバカール・ケイタ候補とスライマ・シセ候補による第二回投票が8月11日に実施された。
(3)8月20日,憲法院が以下のとおり大統領選挙第二回投票の最終結果を発表した。
登録有権者数:6,829,696名
投票者数:3,123,127名
投票率:45,73%
イブラヒム・ブバカール・ケイタ候補(「マリのための連合」党首,元国民議会議長):77,62%
スマイラ・シセ候補(「共和国・民主主義連合」党首,元西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)委員長):22,38%
(参考2) マリ共和国に対して我が国が行った選挙支援
我が国は,今次選挙に際し,約19万ユーロ相当の選挙関連資材を支援した(ノン・プロジェクト無償の見返り資金を活用)。