記者会見
岩屋外務大臣会見記録
(令和7年1月28日(火曜日)12時23分 於:参議院内)
冒頭発言
ヤン国連総会議長の訪日
【岩屋外務大臣】冒頭、一つ御報告がございます。
1月30日から2月4日まで、フィレモン・ヤン第79回国連総会議長が、閣僚級招へいにて、訪日をされます。
ヤン国連総会議長は、滞在中に、私(岩屋大臣)と会談を行うほか、石破総理大臣を表敬される予定でございます。
本年、国連は、創設80周年を迎えます。分断や対立が深刻化し、国連安保理が、本来期待される役割を十分に果たせていないという中で、国連総会の役割はこれまで以上に重要になっていると思います。国際社会を融和と協調に導くべく、平和と安定、持続可能な開発など、日本と国連が協力して取り組むべき課題について、議長としっかり意見交換をしたいと考えております。
冒頭、私(岩屋大臣)からは以上です。
核兵器禁止条約
【中国新聞 宮野記者】3月にある核兵器禁止条約の第3回締約国会議のオブザーバー参加に向けた検討状況についてお伺いします。政府はですね、ドイツやオーストラリアの事例を検証するとしていますが、具体的に、どういった、その事例の分析をされているかという点も併せてお願いします。
【岩屋外務大臣】御指摘の核兵器禁止条約への対応につきましては、現在、様々な要素を考慮して、検証を続けているところでございます。その検証においては、過去にオブザーバーとして参加した国が参加に至った経緯、それから、締約国会合における発言などの事実関係、さらには安全保障面や核軍縮の進め方などの政策面にわたる様々な要素を、現在、総合的かつ注意深く検討を、なお続けているところでございます。したがって、まだ結論には至っておらないということでございます。
訪日中国人査証緩和措置
【毎日新聞 金記者】中国人向けのビザの緩和措置について伺います。今朝の自民党外交部会でも、先日の大臣の「誤解がある」という発言に対して、「誤解ではない」っていう反発の声も、まだ聞かれたところですけども、その中で、大臣の部会への出席を求める、そういったような声もありましたけども、今後、そういった、与党議員から理解を得る上で、どのような説明、対応されていくのかということとですね。あと、この緩和措置については、今後、準備でき次第、準備、実施するという方針で何も変わりないのかという、この2点について、お伺いします。
【岩屋外務大臣】査証緩和措置、特に、今回は、中国人の観光客に特化して、査証を緩和する措置をとると決めたわけでございますが、それについて、様々な御意見や御指摘をいただいていることは承知をしております。これについては、その方法も含めて、先週の会見で申し上げたとおり、政府として、引き続き、丁寧に説明を行っていく考えでございます。したがって、予定どおり実施をさせていただきます。
フジテレビが関わる広報啓発活動
【テレビ朝日 飯田記者】フジテレビの関連で質問します。内閣広報室から、フジテレビに関わる広報啓発活動の予定を把握するために照会を行ったということですが、外務省からは、どのような回答したんでしょうか。また、進行中の事業があった場合、どのように対応する方針か、お伺いします。
【岩屋外務大臣】フジテレビが関わる広報啓発活動につきましては、内閣広報室からの照会を受けまして、現在、省内において調査中であると承知をしております。調査の結果も踏まえまして、適切に対応していきたいと考えております。内閣全体として、どういうふうに対応するつもりかということについては、まだ承知をしておりません。