記者会見
北村外務報道官会見記録
(令和7年6月11日(水曜日)15時45分 於:本省会見室)
冒頭発言
海外からの要人来日
【北村外務報道官】まず冒頭、私(北村外務報道官)から一点、今週も大阪・関西万博の関連で複数の要人往来がありましたので、この機会に改めて御紹介します。
まず石破総理大臣ですが、9日(月曜日)にナウセーダ・リトアニア大統領と、そして昨日10日(火曜日)にはアレバロ・グアテマラ大統領との間で、それぞれ首脳会談を行いまして、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向けて、一層の連携を確認しました。
また、岩屋外務大臣は、本日午前中にマルティネス・グアテマラ外務大臣と会談を行いまして、昨日の首脳会合で両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げしたことを踏まえ、両国関係を一層強化していくことを確認しました。
本日は、この後、日・フィンランド首脳会談が行われる予定です。また、現在、コソボ大統領が訪日中であり、モザンビーク首相あるいはドイツ大統領といった要人の訪日も既に発表されています。
外務省としては、引き続き、こうした機会を捉え、国際社会が直面する課題について議論するとともに、二国間関係強化の機会としたいと考えているところです。
私(北村外務報道官)からは以上です。
米国・ロサンゼルスでの抗議活動
【NHK 谷井記者】米国で起きている抗議デモに関してお伺いします。トランプ政権の移民政策を巡ってロサンゼルスでデモが暴徒化していまして、一部の地域には夜間外出禁止令も出されました。また他の都市にも、全米各地にデモが広がる動きがあります。これまでに日本人の被害の情報が入っていないかというのと、外務省として邦人保護の取組をどのように行っているのかお聞かせください。
【北村外務報道官】米国には多くの在留邦人あるいは渡航者がいらっしゃいますので、ロサンゼルスを始めとする米国における抗議活動の状況につきましては、日本政府としても、引き続き、大きな関心をもって事態の推移を注視しているところです。
在ロサンゼルス総領事館からは、領事メールを随時発出して抗議活動が行われている場所に近づかないようにという注意喚起をこれまで行ってきています。またロサンゼルス市長による夜間外出禁止令の発出を受けまして、在留邦人や渡航者に対しては速やかに自宅あるいはホテルに戻るようにという呼びかけを行っているところです。
これまでに、在ロサンゼルス総領事館から計5件の領事メールを発出をしました。また、在サンフランシスコ総領事館からも、これまでに2件の領事メールを発出して同様に注意喚起を行っているところです。さらに、今御指摘のように、米国各地でも抗議活動が行われているとの情報があることから、昨夜、外務本省から米国全土に対するスポット情報を発出して注意喚起を行っているところです。
御質問にありました邦人への被害ということですけれども、現時点までに邦人に被害が及んでいるとの情報には接しておりません。政府としては、今後とも状況を緊密にフォローするとともに、邦人の安全確保に万全を期す考えです。