記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成25年4月19日(金曜日)8時30分 於:官邸エントランスホール)

ボストンマラソン会場における爆発事件

【NHK 大谷記者】米国のボストンのテロの関係で、容疑者二人の映像が公開されまして、逮捕も場合によっては間近かもしれません。そもそも、テロであるということ、そして、こういった容疑者が特定されつつあるということについてお願いします。
 
【岸田外務大臣】そういった情報が出ているという報道は承知しております。いずれにしても今、捜査中ですので、我々としても捜査の行方をしっかりと注視していきたいと思っています。

【NHK 大谷記者】テロ事件だったということに関しては。

【岸田外務大臣】テロは絶対に許すことはできない卑劣な行為だと認識をしています。是非、この米国での捜査につきましても、大きな関心を持って注視していかなければいけないと思っています。

北朝鮮情勢

【NHK 大谷記者】北朝鮮に関してですが、昨日、北朝鮮が声明を発表しまして、対話の条件として、制裁の緩和、それから軍事演習の中止、これを求めています。日本としての国際社会として、この声明にどう応えていくのですか。

【岸田外務大臣】まず、北朝鮮が挑発的な言動を繰り返している、重ねていることについては、大変遺憾なことです。しかし、まずは、北朝鮮が非核化も含めて真摯な態度を具体的に示すことが重要だと考えています。
 国際社会と連携し北朝鮮に強いメッセージを発すると同時に、前向きな態度を示すよう、しっかり働きかけていかなければいけないと考えています。

日中韓サミット

【NHK 大谷記者】日中韓サミットに関してですが、なかなか状況が見通せない中で5月断念という報道も流れています。今の見通しと、韓国の外相が日本に来るという話もありますが、どういったお話をされるのでしょうか。

【岸田外務大臣】まずに日中韓サミットにつきましては、今、本年の議長国である韓国を中心に調整が現在も続いています。まだ、日程等は決まっておりませんが、現在まだ調整中の状況にあります。
 そして、韓国の外相との会談につきましては、そもそも日韓間においては、しっかりと意思疎通を図っていくことが重要だということについては電話会談等でも一致しているところです。そして、韓国の新外相につきましても、早い時期に訪日を招へいしているところです。しかしながら、訪日等の具体的な日程については、まだ現在何も決まっていない、こういった状況にあります。

米軍再編問題

【朝日新聞 山岸記者】沖縄米軍の再編に関してですけれども、米国の上院軍事委員会が報告書をまとめまして、沖縄の普天間飛行場の移転が進まない現状ではグアムの移転費も凍結すべきであるという提言をまとめています。これに関しての受け止めはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】グアムの移転については、現行の日米合意に基づいて進めていくことになります。そして、グアムの移転の重要性については、先日のケリー長官との会談の中でも私(大臣)の方から強調させていただいたところです。
 そして、今後、議会において2014年度の予算について審議が進むものと思いますが、その審議の状況を注視していきたいと存じます。是非、このグアム移転が日米合意に基づいて進捗していくよう、日米間でも協力していきたいと思っています。
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