記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成30年9月25日(火曜日)19時28分 於:米国・ニューヨーク)

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冒頭発言

【河野外務大臣】今日は,「G4外相会合」,それから「Action for Peacekeepingに関するハイレベル会合」に出席をしました。安保理改革,PKO分野での日本の貢献を示した他,各国の代表が一堂に会する国連総会のこの機会を最大限に生かして,6か国の外務大臣との間で二国間の会談を行いました。協力関係をそれぞれの国と一層深めていこうということ,さらに国際情勢についての意見交換も行いました。
 「G4外相会合」では,安保理を21世紀の国際社会の現実に反映したものにしようということで,正統性,実効性及び代表性を向上させるための,常任・非常任双方の拡大を含む形での安保理の早期改革の必要性というものを再確認いたしました。この会期こそ,テキスト・ベース交渉を開始すべく,G4の取組を一層強化しようということで一致しました。
 「Action for Peacekeepingに関するハイレベル会合」では,我が国のPKO分野での,施設部隊,医療,通信などの支援要員・部隊の能力の強化,あるいはジェンダー分野での支援強化を強調し,特に,三角パートナーシップを通じて,アジア及び周辺地域の施設要員に対して,今年の11月,自衛官を教官としてまず重機操作訓練を行うことを発表しました。
 二国間会談につきましては,モロッコと,まずTICADの閣僚会合の成功に向けた協力の重要性,これで一致をいたしました。
 バングラデシュの外務大臣とは,これはラカイン州のイスラム教徒がバングラに大勢避難民として流入をしておりますが,この着実な帰還実現に向けて,バングラデシュの取組をしっかりと後押しをしていこうということを説明をいたしました。
 イタリアの新しい外務大臣との初めての会談も行いまして,両国の間で幅広い対話,交流が行われていることを歓迎するとともに,G7の一員であるイタリアと引き続きしっかり連携していこうということを確認いたしました。
 パキスタンの外務大臣,これも新しい外務大臣との初めての会談ですが,二国間の交流の拡大,それから地域情勢,CTBTなどの核に関する意見交換,これを行いまして,パキスタンが経済改革にしっかり取り組んでくれることに期待を表明いたしました。
 午後からはコートジボワールの外務大臣との会談を行いまして,TICADに向けての取り組みに関し意見交換を行い,協力しあっていこうということで一致いたしました。
 それから先ほどヨルダンの外務大臣と,今年5回目になるかもしれませんが,地域の平和と安定のためにヨルダンが大きな役割を果たしておりますが,パレスチナの問題,シリアの問題,イラクの問題,様々な地域の情勢についての意見交換をすると同時に,UNRWAの会合,共同議長をしますので,この問題解決に向けて,協力方針を確認をいたしました。
 今日この後,G7の外相のワーキングディナーがありますので,それにまた参加をする予定でおります。私からは以上です。

質疑応答

【記者】G4の会合に絡んでなんですけども,安保理改革,なかなかこれまでも求めてきていますが進んでいません。大臣,どのようにこれから働きかけていかれるお考えなのかということと,安保理改革の必要性,どこの点で感じておられるか,改めてお願いします。

【河野外務大臣】昨今のシリアをはじめとする,あるいはベネズエラ,いろんな問題が国際的に大きくなり,周辺国にも多大な影響を及ぼしておりますが,残念ながら安保理がそれに向けて,その解決に向けて実効性ある即効性ある取り組みをしてきたとは言いがたいと思います。やはり安保理の意思決定の方法,あるいは安保理にどういう国が入るべきなのかということを含めた改革が必要だと思います。今回のG4の会合で,様々な国がいろんなグループを,その改革の方向を巡っていろんなグループをつくっておりますが,最終的な形がどうなるか別として,それぞれのグループが少なくとも交渉を開始すべきだ,改革に向けて一歩踏み出すべきだというところでは共通点がございますので,そうした国々を統合して幅広いプラットフォームを作る必要性があろうかと思っております。特に,G4はアフリカがかなり多くの国を擁していますので,こことの親和性を高めることができるだろうと思いますので,それに向けて少しG4としても努力をし,もう一回,テキスト・ベースをスタートさせる取り組みをしっかりやろうということで一致をいたしました。

【記者】先ほどのA4Pの会合の中で,ロシアのラブロフ外相と短い間話をされていたようですけれども,どのような話をされたんですか。

【河野外務大臣】いろんな話をしましたが,先ほどツイッターで,なんでウラジオストクに来なかったんだ,いや俺はハノイに行っていたよ,いつまでいるんだというたわいのない会話もありました。外に出せる部分はツイッターで紹介しました。

【記者】プーチン大統領が北方四島の平和条約交渉の話をされていましたが,それについては話されたのでしょうか。

【河野外務大臣】そのこと自体については,あの場では具体的には言及しておりません。

【記者】日イタリア外相会談についておうかがいしたいのですが,防衛装備品・技術移転協定の早期発効は、協力の具体化に向けて一致したとのことですが,具体的にどういう協力を……

【河野外務大臣】イタリアの国会承認のプロセスを進めていただいておりますので,これからこの安保の分野で,この協定に基づいて様々取り組みができるのではないかと思っています。

【記者】あまり今日は具体的な話はしていないと。

【河野外務大臣】むしろイタリアのプロセスを進めていくということについて歓迎を示しました。

【記者】これからG7外相で夕食をとりながら会合をされるとのことですが,大臣からどのような,その会合自体はどのような話になるか……

【河野外務大臣】G7で国際情勢について食事しながら意見交換しようということだと思うので,トロントでも夕食を食べながらいろんな問題を議論いたしましたが,ざっくばらんに意見交換をしてきたいと思います。

【記者】日韓首脳会談がありまして,韓国側によると文在寅大統領が安倍総理のメッセージを金正恩に伝えて,それに対して金正恩側から,適切な時期に日本と対話し,関係改善を模索する用意があると言ったということなんですが,受け止めと,今後日朝協議にどう向き合うか,改めてなんですが。

【河野外務大臣】適切な時期になれば自然と日朝は始まると思いますので,日本と北朝鮮の間の様々な問題をしっかりマネージをしていくということは必要になってくるだろうと思います。

【記者】適切な時期と言ってるのは今ではないという意味だという解釈もあると思うのですが,それはどう。

【河野外務大臣】それはもう適切な時期なんじゃないでしょうか。韓国語,朝鮮語でどういうふうに言うのかはよくわかりませんが,日本で適切な時期といえばが時期が正しい時という意味で,それは明日かもしれませんし,何年後かもしれませんけども,適切な時期になればやろうという,そういう意思があるということなんだろうと思います。

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