記者会見

河野外務大臣会見記録

(平成30年6月5日(火曜日)8時51分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言

河野大臣の米国訪問

【河野外務大臣】明日6日から,米国を訪問いたします。帰国は9日の予定です。

河野大臣の米国訪問

【記者】米国を訪問されるということなんですけれども,米朝を控えている中,日米で改めてどういった連携ですか,どういったことを確認されたいとかありますか。

【河野外務大臣】米朝に向けて,日米間で更に必要な確認事項をやりたいと思っておりますし,また首脳会談の前にやらなければいけない必要なことは,きちんとそのためにやっておきたいと思います。

米朝首脳会談関連

【記者】先日,トランプ大統領が米朝協議の中で,最大限の圧力という言葉は使いたくないといった発言がありましたが,そういった発言の受け止め,分析していらっしゃいますか。

【河野外務大臣】米朝会談を中止という話があったときに,制裁のメニューは,まだまだたくさんあるという話をされましたが,米朝会談が行われるということで,そうしたことをやらなくてすむようになった,再びトランプ大統領が持っているいくつかの制裁をやる必要がないようにしてほしい,そういう意味だろうと思っております。

北朝鮮情勢(プーチン大統領の発言)

【記者】一方でプーチン大統領が,金正恩(キム・ジョンウン)委員長がロシアに訪問することを提案したといった報道がありましたが,この会談実現すればどういった成果を期待されますか。

【河野外務大臣】第三国の話に,日本政府がコメントをする必要はないと思います。

【記者】もしこの会談が実現すれば,首脳会談といった形で直接北朝鮮と話し合うのか,日本がまだ実現していない形ですが,今後,日本としてはどのように北朝鮮と向き合っていきたいとお考えでしょうか。

【河野外務大臣】米朝会談の行方を見守りたいと思います。

河野大臣の米国訪問

【記者】明日から米国訪問と,そういうことなんですけれど,今,首脳会談の前に必要なことをということなんですけれども,具体的にどのような調整が直前で必要かということと,具体的にカウンターパートのポンペオ国務長官かと思うんですが,どういった方とお会いになる予定なんでしょうか。

【河野外務大臣】様々な調整をやろうと思っておりますので,お目にかかる相手もそれに応じてお目にかかろうと思っております。

米朝首脳会談関連

【記者】トランプ大統領は経済支援について,日韓に用意するように伝えたという発言していましたけれども,これの発言についてはどのように分析されていますか。

【河野外務大臣】日本側から核・ミサイル,拉致問題が包括的に解決されれば国交正常化する用意がある,その際は北朝鮮に対して経済支援をする用意があるということを日本側からアメリカに伝えました。

【記者】最大限の圧力に関してですけれども,トランプ大統領が最大限の圧力という言葉を使いたくないと,日本政府としては国際社会に圧力路線を強く訴えてきた経緯がありますけれども,米朝会談が終わるまでは最大限の圧力,あるいは圧力云々ということを対外的に発信をする言葉としては発信することを控えるということでしょうか。

【河野外務大臣】国際社会は一致団結して,安保理決議に基づく経済制裁を続けている,その状況に何ら変わりはありません。

【記者】対外的に発信するということは,要するにしばらくは封印するという・・・。

【河野外務大臣】国際社会は,安保理決議に基づいた経済制裁を一致団結して実行する状況に,何ら変わりはありません。

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