記者会見
河野外務大臣会見記録
(平成30年4月27日(金曜日)9時22分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言
(1)河野外務大臣のヨルダン訪問
【河野外務大臣】諸般の事情が許せば,本27日から30日まで,ヨルダン・ハシェミット王国を訪問いたします。
アブドッラー・ヨルダン国王への表敬のほかに,テロ・暴力的過激主義に関する議論の場でありますアカバ・プロセスで国王と共に共同議長を務めることになります。
また,中東和平への取組として,パレスチナ,イスラエル,ヨルダンと日本の地域協力の枠組みであります「平和と繁栄の回廊」構想に関する第6回四者閣僚級会合を主催する予定です。
中東和平をめぐる状況が厳しくなっておりますが,日本独自の取組を通じて,対話の場を提供して,当事者間の信頼醸成及びパレスチナの経済的自立に貢献していきたいと考えております。
(2)大型連休中の海外安全対策
【河野外務大臣】いよいよ明日から大型連休になりますけれども,海外に行かれる方が大勢いらっしゃると思いますが,事前に渡航先の安全情報を海外安全ホームページで確認し,「たびレジ」への登録もお願いをしたいと思います。また「ゴルゴ13の海外安全対策マニュアル」も是非,参照していただきたいと思います。
大型連休に向けて外務省は,23日付けで海外安全情報を発出しております。是非,ご参照いただきたいと思います。
河野外務大臣のヨルダン訪問
【記者】ヨルダン訪問についてお伺いします。イスラエルとパレスチナと一緒に会議を行う,これの意義について大臣はどのようにお考えでしょうか。
【河野外務大臣】様々,中東和平をめぐる状況厳しい中で,当事者に,ある意味対話の場を提供することによって,当事者間の信頼醸成をきちっとやっていきたいと思います。
南北首脳会談
【記者】今日,間もなく南北首脳会談が行われます。これについて,非核化の期待感,どういったことを大臣としては会談で望んでいきたいというふうにお考えでしょうか。
【河野外務大臣】今の段階で,予断をもって何か申し上げるのは差し控えたいと思います。
【記者】南北会談の件なんですけれども,非核化ですとか,南北の恒久的な平和といった論点というのが声明文に載っています(ママ)。その中で,特に非核化についてどのような成果というのを,今回の会談で期待していらっしゃいますでしょうか。
【河野外務大臣】この南北会談を実現することができたということは,韓国政府の貢献,努力というのが非常に大きかった,そこに対して敬意を表したいと思います。内容について今の段階で,予断をもって何か申し上げるべきではないと思っております。
米朝首脳会談
【記者】米朝首脳会談にどのようにつなげていくかという観点で,どのような期待がありますでしょうか。
【河野外務大臣】今の段階で,何か予断をもって申し上げるのは差し控えたいと思います。
ポンペオ国務長官の就任
【記者】アメリカでポンペオ国務長官が上院で承認を受けました。今までも北朝鮮との接触というところで,かなり重要な役割を担ってきたというふうにされていますけれども,今後,カウンターパートとしてどのように関係を作っていきたいとふうに思われるでしょうか。
【河野外務大臣】前任のティラソン国務長官とは,非常にいい関係を築くことができましたので,ポンペオ長官ともしっかり信頼関係を作っていきたいと思っております。
南北首脳会談
【記者】今日の南北首脳会談の結果について,どのような形で韓国側から情報提供を求めようとお考えでしょうか。
【河野外務大臣】韓国側とは常に連携をしながらやっておりますので,そこは情報提供,すぐあると思います。
【記者】南北首脳会談で提供されるデザートの飾りに,竹島の地図が描かれているとして,日本政府が抗議しました。これについて市民団体は内政干渉だと批判し,韓国政府も本件に関するいかなる日本の主張も受入れられないとしています。大臣の現時点のご見解をお願いします。
【河野外務大臣】こうしたことは,非常に不必要なことだと思っておりますので,外務省から申入れをしておりますが,今日は,非核化を始め様々なことが議論される南北首脳会談ですので,状況をしっかり見極めたいと思います。
釜山総領事館前での徴用工像設置の動き
【記者】5月1日に,釜山の総領事館前に労働者像が設置される可能性がありますが,これについて現時点の見解をお願いします。
【河野外務大臣】現時点で何か申し上げることはございません。
総理との会談
【記者】総理と会ったのは,どのような件でしたか。
【河野外務大臣】内緒です。