記者会見

河野外務大臣会見記録

(平成30年3月30日(金曜日)8時43分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言

外務省の業務合理化

【河野外務大臣】外務省の業務改革ですが,在中国の大使館においてスマートフォンなどのアプリを使ったビザ業務の合理化を始めます。
 これまで申請者が手書きで入力をやっていた査証の申請書が,スマートフォンのアプリでカメラで撮影をすると,氏名やパスポート番号を自動入力してくれるQRコード化するようなスマホアプリを活用できるようになりました。申請者が楽になるだけでなく,大使館の方のプロセスも時間が五分の一になりますので,特に量が多い在中国大使館でまず試験活用やりたいと思います。
 それから領事システム,今まで領事システムは旅券発給管理システム,査証事務支援システム,在留届等管理システムと三つありましたが,これを一つのシステムに統合して,一つのプラットホーム,一つの端末で扱えるようにいたしました。
 在留届と「たびレジ」のシステムが連携できるようになりましたので,何かあったときに対象地域の在留邦人に自動的にメールが配信できるようになりました。邦人保護作業の効率化並びに年間の保守コストが7億円削減できることになります。今後も業務の合理化しっかりやってまいりたいと思います。

外務省の業務合理化

【記者】関連してお伺いしますが,スマートフォンの取組,アメリカや韓国,欧州といった国で展開していくお考えありますでしょうか。

【河野外務大臣】まず中国でやっていきますが,これがよろしければ横展開はしっかりやっていきたいと思います。

南北首脳会談

【記者】昨日,南北首脳会談が来月27日に開催されることが決まりました。改めてですが,期待されること,あとは日本から働きかけるお考えあれば教えてください。

【河野外務大臣】核・ミサイル,拉致の問題をしっかりと取り組んでいただきたいと思います。韓国とは緊密に連携を取り合っておりますので,そこへ向けて更にしっかりやってまいりたいと思います。

中朝首脳会談

【記者】中朝の関係なんですけれども,中国側の発表あるいは韓国側の発表と北朝鮮側の発表で,どういうことを話し合うか,あるいは話し合ったかということ,ずれも指摘されています。その関係について日本政府としてはどう見ていらっしゃるのかということと,あとこれから来る米朝,南北の会談で日本としてはどのようなインプットを行っていきたいかということを,お考えお聞かせください。

【河野外務大臣】北朝鮮の発表に非核化が言及されていないなど,これまで皆さんも指摘されてきていると思いますが,やはり北朝鮮の非核化に向けての意図,あるいは真剣さといったものをこれから確認をしていかなければならないと思いますし,南北,米朝に向けて国際社会,一層緊密に連携してまいりたいと思います。

アミン国際再生可能エネルギー機関事務局長の訪日

【記者】来週,国際再生可能エネルギー機関(IRENA)の事務局長がいらっしゃいますけれども,この会談に期待することや,日本として再生可能エネルギーの導入にどう取り組んでいくかですね,そのあたりお願いします。

【河野外務大臣】IRENAの事務局長いらっしゃいますので,これは会談でというよりも広く日本の国民の皆様に再生可能エネルギーが世界的にどういう状況になっているかしっかり発信をしていただいて,世界的な流れから日本が取り残されない,蚊帳の外にならないようにしっかり取り組んでいきたいと思います。

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