記者会見
河野外務大臣臨時会見記録
(平成30年1月13日(土曜日)10時33分 於:ミャンマー・ラカイン州パンドーピン村)
質疑応答
【記者】視察されたご感想をお願いします。
【河野外務大臣】(シットウェー空港からミャンマー軍のヘリコプターでパンドーピン村ヘ移動中)ヘリコプターから下を見て燃えている村がかなりありました。相当深刻な状況だったということはよく分かりました。そこへどうやって避難していった方に戻ってもらうのか,また避難した方が戻ってきた時にどういうふうに生活環境その他を整えていくのか結構厳しい状況だと思いますので,日本政府としてもしっかりコミュニティの間の融和が出来るように支援をしていきたいと思います。
【記者】(昨年バングラデシュ側の)コックスバザールのキャンプも見られて,その上で今日こちらも見られて,合わせて感じられたこと,(避難した方々が)戻れるかどうかも含めてどうお考えですか。
【河野外務大臣】このキャンプは相当環境も劣悪ですし,コミュニティというよりはみんな避難していたという状況ですから,やはり元の村でしっかり生活環境の改善が出来る,それから先ほど仏教徒の地域がありましたけれども,そういうコミュニティの間がやっぱり不安なく昔どおりに融和して住める状況を作るというのがやはり大切だと思いますので,そこはしっかりサポートしていきたいと思います。
【記者】駆け足ながらご覧になって,ミャンマー政府には地域を立て直そうとする部分をどのように感じましたか。日本として具体的にどのように取り組んでいく考えですか。
【河野外務大臣】バングラデシュ・ミャンマー両政府が合意をしていよいよ避難された方々の帰還が始まりますので,そこはなるべくスムーズにコミュニティの間が緊張なく融和しながら戻ってこれるというのがやはり大事だと思いますので,日本政府としては,ミャンマー政府の努力をしっかり寄り添って支えていくのが大事だと思います。
【記者】先ほど,避難民との懇談で,お話があったのですが,誰が火をつけたのか言えない,色んな話があるということを言っておりましたけれども,コミュニティ間の緊張というのはもちろん,ミャンマー政府が主体となって取り組んでいると思いますが,どうやって融和とか和解にもっていくというが良いと大臣はお考えですか。
【河野外務大臣】まず日本政府としてやるのはミャンマー政府の努力をしっかり支えていくということだと思いますので,生活環境の改善の優先順位の高い所から諸外国と協力して,国際機関とも連携しながらしっかり対応できるようにしていきたいと思います。