記者会見
河野外務大臣臨時会見記録
(平成29年12月18日(月曜日)15時10分 於:財務省内)
冒頭発言
【河野外務大臣】大臣折衝を無事終わりました。一つは在外公館の警備の拡充ということでアフガニスタン大使館をはじめ,いざというときに邦人の退避場所にもなりますので,少しそういう危険なところの大使館の警備の拡充,二つ目は日米関係を少し重層的に強化しようということで,俗にラストベルトとよばれている地域のアメリカの自治体との様々草の根の関係を作ろうということで,予算をお願いを致しました。三つ目は途上国の,人材育成を兼ねて,JICAと日本の国内の大学の連携を強化しようということでお願いをしまして,以上三つほぼ認めて頂きました。最終的な予算の仕上がり,足腰予算をとにかく今年はしっかりつけ直すということをお願いを致しましたので,少し外交官が仕事をするために必要な予算というのをきっちり頂いて,外交官が外交官らしく仕事が出来るようにして参りたいというふうに思います。
質疑応答
【記者】足腰予算というふうな話もありましたが,大臣が特に力を入れたい部分について,詳細に少し教えて頂ければと思います。
【河野外務大臣】例えば一つの大使館がいくつかの国をもっているところがありますが,旅費が足らなくて,中々兼轄している国を十分に廻れなかったり,デンマークの大使館がデンマークの自治領であるグリーンランドやフェロー諸島も見ているわけですが,中々旅費が無くて行く回数が随分少なかったりということもありました。また,公館の職員の数が少なくて中々休暇が取れない,ブラック公館みたいになってしまっているところもありましたので,そういうところをきちんと強化をして,人間の力といいますか,外交官の力というのをもっともっと強化をしていく必要があると思います。そういう意味で,今年はODAを削ってでも足腰予算をつけて欲しいということをお願いをして,かなり足腰の強化に繋がるのではないかと期待をしております。
【記者】専用機の話というのは。
【河野外務大臣】専用機は今年の概算要求に入っていませんので,来年にしっかり要求をしていきたいと思います。
【記者】ということは。
【河野外務大臣】再来年度予算ですね。
【記者】というお話は伝えられたのですか。
【河野外務大臣】それはこれからやります。今日はまず来年度の予算をちゃんと頂かないといけないので,あんまり再来年度の話をして,来年の予算に穴が空いてはあれですので。
【記者】足腰予算の強化ということをずっとおっしゃっていましたが,手応えとしては財務省からのお答えというのは。
【河野外務大臣】今年はとにかく足腰予算が,一に足腰,二に足腰,三四が無くて五に足腰です。まあ,三四も足腰だったかも知れません。とにかく足腰予算をつけてくれということをお願いしました。
【記者】ODAを削ってでもということも今日お話されたんですか。大臣折衝の中で。
【河野外務大臣】今日はもう(つけて)くれと。これ以上削られたら困りますので,(大臣)折衝で削られたら困りますから,削ってくれとは言いませんけども。今日はつけてくれということだけ申し上げました。
【記者】ODAについて何か言及されたとか,向こうから。
【河野外務大臣】今日はありませんが,橋一本無くしてでも足腰予算をきちっと欲しいという話をずっとしてきています。