記者会見

河野外務大臣会見記録

(平成29年12月1日(金曜日)8時46分 於:官邸エントランスホール)

国連緊急安保理会合

【記者】国連の緊急安保理会合開かれました。北朝鮮のミサイル発射を受けて。そこでアメリカ側が中国に対して,原油の供給停止を求めると言ったことも明らかになりました。今後の北朝鮮に対する制裁強化の流れで,原油の供給停止が一つの焦点になると思いますが,日本政府としてこれについてどのようにお考えになるでしょうか。また,日本の独自の制裁についてはどのようにお考えでしょうか。

【河野外務大臣】安保理の緊急会合で,国際社会の結束を示すことができたと思っております。中国に対して,北朝鮮,貿易を含め影響がありますので,様々中国にとれる措置をとっていただくような話は我々もお願いをしてきていますし,アメリカからもそういう話はあったと思いますので,中国の対応を注視していきたいと思います。

【記者】日本として,中国から北朝鮮に対する原油の供給についてどのようにお考えですか。

【河野外務大臣】中国がこれまで安保理決議を守ってきております。中国独自にいろいろやれることはあると思いますので,それについて中国の対応をしっかり見ていきたいと思います。

【記者】原油の供給停止も求めたいということでよろしいですか。

【河野外務大臣】そこは我々としては,圧力を強化する時だと考えております。

「核軍縮の実質的な進展のための賢人会議」関連

【記者】今週行われた賢人会議について,日本は核保有国と非保有国の橋渡し役を掲げて主催しましたけれども,でも実態を見ますと,日本は核兵器禁止条約の議論にすら参加していない,こういった立場で橋渡し役というのはできるものなのでしょうか。具体的に道筋などあったら教えてください。

【河野外務大臣】非常にいい議論ができたと思います。第2回目の賢人会議を行って,様々提案をしていきたいと思っております。

【記者】具体的な道筋は・・・。

【河野外務大臣】しっかりこれからやっていきたいと思います。

【記者】国連で毎年,核兵器廃絶を目指す決議案を出していますけれども,先ほども申しましたように,一方では核兵器禁止条約には反対している。矛盾したように見えるんですけれども,この日本政府の立場,国民には理解してもらえると思いますか。

【河野外務大臣】全く矛盾はしておりませんし,きちんと私(大臣)のブログでも説明しておりますので,国民の皆様,良く理解をいただいていると思います。

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