記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成29年11月25日(土曜日)14時55分 於:ロシア・モスクワ)

冒頭発言

【河野外務大臣】日露の外相会談,それから昨日の午後の貿易経済の政府間委員会,非常に密度の濃い議論ができたと思います。ラブロフ外務大臣とは3回目の会談になりましたが,ミサイル防衛の問題,あるいは北朝鮮の問題,多少日本とロシアの考え方が違うところもありましたけれども,率直に意見の違うところは意見が違うと言ってぶつけられるような,お互いの信頼関係はできたのかなと,言わなきゃいけないこと,言いたいことはお互い率直に言えるような関係はできたのではないかと思います。シュヴァロフ第一副首相とはウラジオストクに次いで二度目でしたけども,昨日全部終わった後わざわざボリショイのバレエに誘っていただいて,幕間がずいぶん長いものですから,そこで個人的なお話やらもできまして,なんとなく信頼関係ができつつあるかなと。様々なプロジェクトの問題について,お互い拡大会合なり,少人数の会合で問題提起することもできましたので,それをしっかりフォローしていきたいというふうに思ってます。来年はワールドカップのロシア大会,日本の代表も参加できますし,運良くというのか,交流年も来年重なりましたから,スポーツ,文化,さらには日本でいろんな技術だったりあるいは政治経済の対話だったり,いろんなことをやりながら日本におけるロシアのイメージを改善し,また,ロシアにおける日本のイメージっていうのは相当いいんだろうと思いますが,それをさらにモスクワ大都会だけではなく,地方にも広めていけるようなそういうことにしていきたいというふうに思っています。12月の作業部会,それから年明けからの次官級の会合,春の外相会談,そして,安倍総理の訪露というふうに流れができましたので,その流れ一つずつ確実に成果を出して総理の訪露につなげていきたいというふうに思っております。久々のモスクワで,やはりモスクワ寒いなと思いましたけども,これから両国間が暖かくなるように一生懸命努力していきたいと思います。良い出張だったんじゃないかなというふうに思います。

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