記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成29年9月15日(金曜日)21時20分 於:本省中央玄関)

冒頭発言

【河野外務大臣】つい先ほどロシアのラヴロフ外務大臣と25分間の電話会談を行いました。安保理の決議の直後であるにも関わらず,北朝鮮がミサイルを発射したことにつきまして,ラヴロフ外務大臣と様々意見交換をいたしましたが,やはり,日本とロシアとこの問題について,しっかりと連携をしていくというのが大事だということ,若干のアプローチの違いというのはあるかもしれませんけれども,朝鮮半島の非核化がゴールであって,日本とロシアがしっかりこの問題に連携していくのが大切だというところは一致をいたしました。
 国連総会の場におきまして,早い段階で,月曜日にも日ロの外相会談をニューヨークで行う,北朝鮮の問題の他に先のウラジオストックでの日ロの首脳の合意を如何に具体化していくのかということについても,しっかりとニューヨークで相談をしようということを言いました。

質疑応答

【記者】国連総会の場で改めて会談すること可能ですけれども,あえて今日のうちに速やかに会談されたのは,気になるからなんでしょうか。

【河野外務大臣】安保理決議が採択をされた直後にも関わらずやはり北朝鮮が,こうした暴挙に出たということを重く見て,電話会談の申し入れをいたしました。様々今後取るべきアプローチについてやりとりをいたしましたが,やはりロシアとしても事態を相当重く見ているのではないかなというふうに思います。

【記者】アプローチの違いという言葉は前回の電話会談の際にも,河野大臣は使ってらっしゃいましたが,その後,今回改めてまたミサイル発射があったということでロシア側の姿勢に若干の変化等はみられるのでしょうか。

【河野外務大臣大臣】前回の安保理決議についても,非常に短時間でロシアも合意をして決議の採択をすることができましたので,少なくともここまでロシアを含めて合意をしながら事態の対処に当たってこられたということは非常にいいことだと思います。特にこれまでの安保理決議を完全に履行しなければいけないというところでは一致していますので,多少アプローチが違うところがあっても上手く安保理でコンセンサスを作れてきているということでその動きが今後そう大きく外れることはないと思います。

【記者】更なる追加決議の必要性については大臣の方から言及はあったのでしょうか。

【河野外務大臣大臣】まず安保理の緊急会合が金曜日の午後3時(現地時間)から行われますので,今,様々な調整が始まっております。それ以上は差し控えたいと思います。

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