記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成29年9月12日(火曜日)7時30分 於:エジプト・カイロ・フォーシーズンズ・ナイル・プラザ・ホテル内)

質疑応答

【記者】国連安保理で,北朝鮮に対する追加制裁に関する決議が採択されました。受け止めをお願いします。

【河野外務大臣】北朝鮮の許されざる暴挙に対して,国際社会が一致して圧力をかけようということで極めて短時間でこうした強力な制裁が安保理で決議されたということは,一致したメッセージを北朝鮮に対して出したことになると思いますので,これを受けて北朝鮮がきちっと自分達の今後を考えて非核化への明確な意思を出してくれることを望みたいと思います。

【記者】全会一致で採択ということになりましたけれども,その点について何か。

【河野外務大臣】ヘイリー国連大使をはじめ,安保理でこの問題を議論した別所大使あるいは15カ国の現場の皆さんの努力に感謝を申し上げたいと思います。やはり,これ以上の核実験あるいはミサイルの発射というのは許されないという共通認識が国際社会の中にきちんとできているということだと思います。

【記者】一方で石油の全面禁輸であったりとか,個人資産の凍結だったりとか,そういった内容は最終的には省かれるということになりました。強力な圧力をかけるべきだとおっしゃっている大臣としてはこの内容の変化自体にはどういったご感想をお持ちですか。

【河野外務大臣】石油全体の3割,石油製品で言えば55%を超える大変強力な決議だと思います。北朝鮮の外国人労働者への新たなビザの発給も停止されることになりましたので,我々としては個別に各国に受け入れている北朝鮮の労働者を本国へ帰すという措置をとるように申し入れをしたいと思います。中東あるいは北アフリカ諸国の中でそういう措置を取り始めてくれているところもありますし,ペルーのように独自で様々な動きをしてくれている国もありますので,国際社会全体としてきちんとした圧力をさらに強めていけるようにしていきたいと思います。

記者会見へ戻る