記者会見

河野外務大臣臨時会見記録

(平成29年9月9日(土曜日)13時45分 於:カタール・ドーハ)

冒頭発言

【河野外務大臣】アブドッラー首相それからムハンマド外務大臣と会談をいたしまして,ちょっと外務大臣とは昼食をはさんで予定を大分オーバーいたしましたが,2020年の東京オリンピックと2022年のカタールでのFIFAのワールドカップ,これを相互にプロモーションしていこうということで非常に前向きにやっていこうということになりました。それから北朝鮮問題については,カタールは安保理決議を厳格に履行していくという話です。それから早い時期に安保理の決議が更に出るということを期待をしてくれているようでございます。北朝鮮の労働者の問題については労働者が海外にいる北朝鮮の労働者が本国へ送金する,このお金が,外貨収入が北朝鮮の核およびミサイルの開発の資金源になっている恐れがあるということを申し上げて,カタール側にも少し北朝鮮の労働者の問題に協力をいただきたいという話をいたしました。かなり好意的な反応を頂いたというふうに思っております。また,先の湾岸の断交問題につきましては,昨日の(サウジ・カタール間の)電話会談が解決に向けた一歩になればいいなという期待感と,早期に対話による解決をしたいという話がありまして,日本としても対話による早期解決が大事だということと,もし日本に何かできることがあれば遠慮なく言ってもらえば,日本としてもこの問題の解決に支援をする用意がありますということを申し上げました。

質疑応答

【記者】今回中東5カ国を歴訪される意義と言いますか,日本にとって中東外交というのはどういうところが大事なのでしょうか。

【河野外務大臣】一つは,初めて日本とアラブの政治対話というのをカイロで行います。どちらかというと今まではエネルギーを買って自動車を売り込むというような貿易中心の関係であったわけですけど,やはり経済だけでなく,政治レベルあるいは文化,スポーツといった,もっと深い関係を作っていかなければいけないのかなと思っております。中東はもちろんエネルギーの供給源としても大事な話ですし,非常に若い人口が多いわけですから,その若い人口が多い地域に教育,雇用といった大事なことを日本としても支援をしていくことによって,この中東地域が安定的に持続的にまた石油に頼らず,経済を発展させていくということが大切だと思っています。何よりもこの地域の若者が未来に希望を持つことができるというのが,強いては最終的なテロ対策にもつながっていく。そういう意味で日本がもっと中東にコミットすることが大事だと思っています。宗教的に日本は極めて中立ですし,植民地の歴史といったものもありませんし,中東にかなり息長く喜ばれる支援をやって参りましたし,年配の方を敬うというようなかなり似たような価値観というのもありますので,そういう意味で日本がもっと中東にコミットし,逆に言うと中東にもっと日本にもコミットしてもらうというのは大事なのかなと,その一歩になればいいなというふうに思っています。

【記者】北朝鮮の労働者問題に関連して,カタール外相から好意的な反応を得られたというご発言でしたけど,それは安保理の制裁決議を厳格に履行していくという発言以外に何かあったのでしょうか。

【河野外務大臣】もちろん安保理は安保理決議を厳格に履行しますという話は最初にありました。北朝鮮の外国での労働者について話をさせていただきまして,そこは好意的な反応がありました。

【記者】具体的な文言としてはご紹介いただけますか?

【河野外務大臣】先方の発言ですから具体的に申し上げるのは差し控えたいと思いますが,前向きな反応をいただきました。

【記者】断交問題に関してですが,カタールとサウジアラビアとの対話が昨日行われたということで,トランプ大統領が電話で促している,そういった動きが出てきている中で,日本として具体的に支援をする用意があるというふうに仰ったそうですけど,具体的に考えていることを…。

【河野外務大臣】クウェートが今一生懸命仲介の労を取ろうとしています。私も短い時間ですが,これからクウェートにお邪魔し,またサウジアラビアにもお邪魔しようと思っていますので,少しメッセージを仲介したり何か必要なことがあれば日本政府としてやる用意がありますということは申し上げました。

【記者】それに対して向こうから何か具体的に求められたということはありますか。

【河野外務大臣】先方の話はあまりここで公にしないほうがいいと思いますので,差し控えたいと思いますが,日本としてもクウェートあるいはトランプ大統領が一生懸命仲介しようとされていますので,必要なバックアップはもしあればやっていきたいと思います。

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