記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成29年8月3日(木曜日)11時52分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言
大臣退任挨拶
【岸田外務大臣兼防衛大臣】4年8か月,外務大臣を務めました。そして最後の1週間,防衛大臣を務めさせていただきました。
外務大臣としては,4年8か月,「外交の三本柱」,(1)日米同盟の強化,(2)近隣諸国との関係推進,そして(3)経済外交の推進,この三本柱と併せて,軍縮・不拡散など,グローバルな課題を進めることが重要であると,こういった考え方について努力を続けてきました。
様々な課題がありましたが,その中で一貫して心掛けてきたのはバランス感覚でありました。複雑,そして不透明な国際社会において,国民が我が国の外交に安心感や安定感を感じてもらうためにも「バランスの取れた外交」を進めなければならない,「地球儀を俯瞰する外交」の中で,地域においても,あるいは課題においても,こうしたバランス感覚,これを重視しなければならない,こういったことを心掛けてまいりました。
そして,1週間,限られた期間ですが,防衛大臣を務めさせていただきました。防衛大臣辞任という特別な事態,そして北朝鮮のミサイル発射という緊急な事態に対応させていただきましたが,空白や不備が生じないように全力で取り組みました。しかしその間に,改めて,我が国の防衛省,自衛隊が国民の命や暮らしを守るために,日々努力をしている,一瞬も緊張感を途切れさせることなく厳しい職務に取り組んでいる,こういった姿を改めて実感をし,我が国の安全保障の重要性も感じさせていただいた1週間でありました。
是非,新しい外務大臣,防衛大臣には,国民の命や暮らしを守り,そして日本国が世界において大きく活躍できる,こうした環境作りのために努力をお願いしたいと思っております。
本当にありがとうございました。お世話になりました。
質疑応答
【記者】後任の外務大臣,防衛大臣,それぞれ期待すること,一言だけ頂けますでしょうか。
【岸田外務大臣兼防衛大臣】最後に,是非,頑張ってくださいという言葉,前段の部分を是非,ご理解いただき,そして頑張っていただきたいと思っております。よろしくお願いします。