記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成29年7月29日(土曜日)11時20分 於:大臣接見室前)

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冒頭発言

【岸田外務大臣】本日午前11時から約20分間,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官との間で日韓外相電話会談を行いました。私からは7月6日の日米韓首脳会談でも確認したとおり,北朝鮮とは対話のための対話では意味がなく,今は圧力が必要である旨伝え,北朝鮮問題への対応にあたっては隣国同士である日韓の間での協力が極めて重要であることを確認いたしました。また,私から28日に発表した我が国独自の対北朝鮮措置について説明をし,康長官からそれを評価する意が伝えられました。そして,厳しい措置を含む新たな安保理決議の採択に向けて,日米韓で引き続き緊密に連携をしていくことで一致をいたしました。さらに,安全保障分野をはじめとする幅広い分野において,日韓,日米韓の協力関係を進展させていくことを確認いたしました。

質疑応答

【記者】米国,韓国と相次いで電話会談されたわけですが,3カ国との間の連携という意味では認識は深まったというご認識でしょうか。

【岸田外務大臣】北朝鮮に対する圧力においても,また安保理における取り組みにおいても,また中国やロシアに対する働きかけにおいても,日米韓の連携は極めて重要であると考えています。その中で今日は韓国,米国の外相と電話会談を行い,日米韓の連携を確認し,前向きに努力をしていこうということで一致したことは意味があると思っています。やりとりの中でも出ていましたが,米韓の間においてでも電話会談が行われているようであります。こうした3カ国間の意思疎通は重要であり,これからも様々なレベルで行っていきたいと考えています。

【記者】大臣の方から対話のための対話では意味がないと伝えたということですけれども,先方からはどのような反応があったのか。これは一致したということでよろしいのでしょうか。

【岸田外務大臣】対話のための対話では意味がない,今は圧力が重要であるということは,7月6日の日米韓首脳会談でも確認しているわけですが,今日の電話会談の中でも基本的に圧力が重要であるということについて康長官との間で一致をいたしました。

【記者】関連で,韓国はもともと軍事面でも南北の対話を呼びかけていた状況でしたが,そういった中でこういったミサイル発射があったことを受けて,さすがにもう対話というフェーズからはだいぶ違ってきているのではないかと思いますが,その南北の対話ですとか,韓国の北朝鮮との対話姿勢については,今日何らか会話の中で言及はどちらからかあったのでしょうか。

【岸田外務大臣】韓国の考え方についても説明はありましたが,今申し上げたように圧力が重要であるということについては,日韓の外相間で今日も一致をしております。こうした基本的な考え方を確認することが重要であると思っています。

【記者】兼務されている防衛大臣としては,今日に入って防衛省側から何か説明を受けたり,指示を出したりといったことはされているのでしょうか。

【岸田外務大臣】防衛省側からも,この韓国との電話会談に先立って,現状の説明を受けております。そして,私の方から指示も出しております。午後には防衛省に入りたいと思います。

【記者】中国に関して,米国は日本の独自制裁について歓迎と,韓国側も評価するということでしたけれども,昨日中国側は日本の独自制裁に中国の企業が含まれていたことについて反発していましたが,今後どうやって中国を引き込んでいくかということについて,どのようにお考えになっているのでしょうか。

【岸田外務大臣】中国との間においては,先日のG20サミットの際にも,日中首脳会談を行っています。首脳会談の場でも北朝鮮問題等において,中国に建設的な役割を果たしてもらいたい,そういった働きかけを行っています。そして,今日も一連の電話会談の中で日米韓の連携は,中国に対する働きかけという点においても重要であるということを確認しています。是非,韓国,米国とも連携しながら中国への働きかけを続けていきたいと考えています。

【記者】午後防衛省に入られるということですけれども,この後防衛大臣として関係国の首脳と電話会談の予定はあるのでしょうか。

【岸田外務大臣】関係各国と必要な意思疎通は考えていかなければならないと思います。適切に対応したいと思います。具体的な予定はまだ決まっていません。

【記者】相次いで今電話会談を行ったわけですけれども,なかなか両方の大臣を兼務しているということで防衛省に行く時間も作らなければならないということで,日程調整の大変さ等々兼務していることの現状について今どのように受け止めていますでしょうか。

【岸田外務大臣】兼務しているわけですが,まず基本的にこうした北朝鮮のこの挑発行動に対する対応ということにおいて空白や不備があってはならないということで,今しっかり取り組んでおります。そして,逆にこうした弾道ミサイルの発射等の課題に取り組むにあたって,外務・防衛両省の連携ということは極めて重要であると思います。兼務しているということからこうした連携ということにおいては,よりスムーズに対応できる,そういった面もあるのではないかと思います。こうした危機的な状況に対して,連携においてはより円滑に進むように努力しなければなりませんし,一方で空白や不備があってはならないということでしっかり取り組んでいきたい,このように考えます。

【記者】米韓両軍のトップが電話会談して,軍事的対抗措置の選択肢も含めて協議したということなのですが,日米あるいは日韓の間でそういった軍事面での協議というのはあったのか,あるいは今後あり得るのか。

【岸田外務大臣】今,とにかく外相レベルでの意思疎通を図っています。今後,具体的な課題も含めて3カ国間の意思疎通をしっかり図っていくことは重要であると思います。電話会談等については,必要に応じて適切に対応していきたいと,こう考えます。

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