記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成29年5月29日(月曜日)12時35分 於:本省中央玄関)

冒頭発言

【岸田外務大臣大臣】本日,11時45分から25分間,ティラソン国務長官との間で日米外相電話会談を実施いたしました。ティラソン国務長官との間では,本29日の弾道ミサイル発射を含む,北朝鮮による相次ぐ挑発行動は断じて容認できないとの認識を共有するとともに,G7サミットやその際に行われた日米首脳会談の結果を踏まえ,北朝鮮に対する圧力を強化するために協力していくことを確認いたしました。日米韓の協力の重要性も確認を致しました。また,北朝鮮問題への対処に当たり中国が更なる役割を果たすよう求めていくこと,北朝鮮の脅威を抑止するため日米は防衛態勢と能力の向上を図るべく,具体的行動をとることで一致を致しました。そしてロシアの役割の重要性についても一致をし,日米で引き続き,働きかけを続けていくことと致しました。引き続き,国連の場を含め,日米,日米韓で緊密に連携しながら,断固として対応していきたい,このように考えます。

質疑応答

【記者】まずこの電話会談,どちらから申し込まれたのでしょうか。

【岸田外務大臣】本日の北朝鮮の弾道ミサイルの発射を受けて,日本側から申し入れを行いました。

【記者】中国の更なる行動を求めるという話をされたということですが,具体的にどのような話をされたのでしょうか。

【岸田外務大臣】詳細は控えます。しかし,中国の役割の重要性については従来から両国の間でも認識は一致してきたと考えます。それについて改めてやりとりを行った次第であります。

【記者】国連の緊急安保理の場でも中国は対話がまず重要でというふうに,若干,日米とは温度差,距離感があるように思いますが,そういう点についてはどのようなお話しが。

【岸田外務大臣】その点も踏まえてやりとりを行いました。日米でそれぞれ中国から働きかけを行う,協力をしながら働きかけを行う,こういった点で一致をしたということです。

【記者】ロシアの役割について,もう少し説明して頂けないでしょうか。

【岸田外務大臣】これも詳細については控えます。ただロシアについては4月の日露首脳会談の場においても日本側からロシアに対して安保理常任理事国として責任ある対応を求め,そして北朝鮮問題について協力をしていく,このことについては両国で一致をしています。こういった経緯も踏まえながら,ロシアの重要性について,日米の間でも認識を共有し,そして今日やりとりを行った次第です。

【記者】防衛分野での能力向上に向けた具体的な措置ということですけれども,今日は何か具体的な措置は具体的にどういうことという,何かやりとりはあったんですか。

【岸田外務大臣】詳細は控えなければなりません。今申し上げたこの内容で,やりとりを日米の外相間で行いました。

【記者】韓国との外相会談というのはやりますか。

【岸田外務大臣】今のところ何も決まってはいません。もちろん韓国との間においても意思疎通は重要だと認識しています。韓国の人事の進み方等も見ながら必要であれば考えたいと思いますが,今現在は何も決まっておりません。

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