記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成29年4月21日(金曜日)8時47分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言
(1)中国人に対するビザ緩和
中国からの更なる観光促進のため,様々なビザを緩和し,5月8日(月曜日)から受付を開始します。
具体的には,(1)数次ビザの経済要件の引き下げ,(2)東北三県訪問者向け数次ビザを,青森県,秋田県及び山形県にも拡大すること,(3)中国国外の中国人にも数次ビザを発給すること,(4)一次ビザの要件を緩和すること,こうしたことを行います。
(2)日米韓六者会合首席代表者会合
4月25日,東京において,日米韓の六者会合首席代表会合を開催し,最近の北朝鮮情勢,日米韓の連携について議論する予定にしています。
安保理プレスステートメントの発出
【記者】国連安全保障理事会で,北朝鮮が16日に発射したミサイルを強く非難する声明が発表されました。これについて大臣の評価と受け止めをお願いします。
【岸田外務大臣】21日早朝,ニューヨーク時間20日午後ですが,16日の弾道ミサイル発射を強く非難するとともに,北朝鮮が安保理決議に違反する更なる行動を直ちに停止し,決議を完全に履行することを要求する,こうした安保理プレスステートメント,これが発出されました。歓迎したいと思います。
【記者】声明の発表をめぐってはですね,アメリカが当初提案した案に対してロシアが反対し,修正された経緯があります。また,ロシアと北朝鮮ではですね,来月から万景峰号が就航しまして,こうした一連の動きがですね,ロシア,対北朝鮮の包囲網の抜け穴になるのではないかという可能性もありますが,大臣のお考えいかがでしょうか。
【岸田外務大臣】安保理のプレスステートメント発出に至るまでのやり取りについては,何か申し上げるのは控えたいと思います。結論として,発出されたことは歓迎いたします。
そして万景峰号の件等のご指摘がありましたが,第三国の事業について申し上げるのは控えますが,ロシアには責任ある安保理理事国として行動していただきたい,こうした対応は,理事国として責任ある行動を求めていきたいとは考えます。
パリ市内における銃撃事件
【記者】フランスのパリで警官を襲撃する事案がありました。イスラム国は犯行声明を発表していますが,これについて大臣の受け止めと,また邦人の被害等,情報がありましたらお願いします。
【岸田外務大臣】現地時間20日夜,パリ市内,シャンゼリゼ通りにおいて銃撃事件があり,死傷者が出ていること承知しております。本件については,現在,フランス当局が捜査中ですが,オランド大統領はテロの可能性にも言及されているものと承知をしています。いかなる理由であってもテロは許されるものではなく,我が国はフランスを含む国際社会と連携しながら,テロ対策強化に向けて積極的に取り組んでいきたい,このように思っています。
また邦人の被害については,邦人被害があったという情報には接してはおりません。
中川俊直経済産業大臣政務官関連
【記者】女性問題で,中川議員が経産政務官を辞職されましたけれど,党県連会長として,何らかの報告をご本人から受けられたかどうか,また議員辞職なども含める行為についてどう受け止められるか,お願いします。
【岸田外務大臣】私(大臣)は,広島県連会長としては直接は本人からは,連絡はいただいておりません。そのご指摘の件については,私(大臣)も報道等で承知しておりますが,ご自身が身の処し方を判断されることがまず第一ではないか,このように考えます。推移を注視したいと思います。
靖国神社参拝
【記者】今日から,靖国の春の例大祭が始まりますけれども,大臣はこれまで参拝を見送っていますが,今年も対応は変わらないでしょうか。
【岸田外務大臣】安倍内閣の外務大臣として,適切に対応する所存です。