記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成29年2月24日(金曜日)8時46分 於:官邸エントランスホール)
冒頭発言
(1)沖縄県訪問
明日,明後日の2日間,沖縄を訪問します。沖縄では,外務省沖縄事務所開設20周年記念レセプションを主催するとともに,「地方を世界へ」プロジェクト第2弾として,沖縄の魅力の発信について沖縄の皆さんと意見交換を行います。
また,この機会に,翁長沖縄県知事,県内の市長の皆さん,そしてニコルソン四軍調整官等とも意見交換をいたします。
(2)兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)に関するハイレベル専門家準備グループへの我が国の参加について
今般,日本は,国連事務総長より,25か国からなる核兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)のハイレベル専門家準備グループのメンバーに選ばれました。
FMCTは,「核兵器のない世界」に向けた現実的,実践的な取組として大変重要です。核兵器国と非核兵器国の双方が含まれている,このグループの議論が,条約交渉の開始,更には「核兵器のない世界」につながるよう,積極的に議論に貢献していきたいと考えます。
日韓関係
【記者】韓国政府がですね,釜山市に対して,慰安婦像の撤去を求める書簡を送りましたが,これについての大臣の受け止めと,今回の韓国政府の対応が長嶺大使の帰任に値するかどうかというお考えをお聞かせいただけますでしょうか。
【岸田外務大臣】韓国外交部が関連自治体に公文書を送った旨,公表したことは承知をしております。日韓それぞれが,日韓合意を責任をもって実施することが重要であると考えます。韓国政府も合意を着実に履行していくとの立場には変わりはないと,これは従来から表明しております。また,先般の日韓外相会談におきましても,尹炳世(ユン・ビョンセ)長官から韓国側の取っている措置について説明があったところです。そして韓国側の対応,引き続きしっかり注視をしていきたいと考えます。粘り強く合意の着実な実施を求めてまいります。
そして長嶺大使の帰任時期については,まだ未定であります。諸般の状況を総合的に検討し,そして判断していきたいと考えます。
【記者】慰安婦像が撤去されるまでは,帰任はないというふうに大臣はお考えでしょうか。
【岸田外務大臣】帰任の時期は決まっておりません。総合的に諸般の事情を検討し,判断いたします。
プレミアムフライデー
【記者】大臣,バッジつけておられますけれども,プレミアムフライデー,外務省としての取組,何か計画があるんでしょうか。それから大臣ご自身としても,今日3時以降ですね,普段と何か違うことをされて,プレミアムフライデーを満喫しようというようなお考えあるんでしょうか。
【岸田外務大臣】プレミアムフライデーですが,官民挙げて全国規模で行われる取組ですので,外務省も是非,積極的に協力をしていきたいと思います。そして,既に外務省の省員の皆さんには業務に支障がない限り,できるだけ早く退庁するよう,促しております。私(大臣)自身も3時をめどに,できるだけ早く退庁し,そして英気を養いたいと思っています。
【記者】英気を養うというのは,具体的に…。
【岸田外務大臣】それは個人的に,いろいろ時間を有効に使わせていただきたいということであります。
日豪関係
【記者】一部報道で,2月の日米首脳会談の直後にオーストラリアのターンブル首相と電話会談したという報道があるんですけれども,事実関係と,もしやっていたならどんな話をされたんでしょうか。
【岸田外務大臣】日豪の間においては,様々な形で意思疎通を行っております。ただ,詳細については控えさせていただきます。