記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成28年12月9日(金曜日)8時54分 於:官邸エントランスホール)
日中韓サミット
【記者】一部報道で,年内の日中韓サミットの延期というものがありましたが,調整状況についてお願いいたします。
【岸田外務大臣】日中韓サミット,我が国は今年,議長を務めることになっていますので,引き続き議長として,年内開催に向けて調整を行っています。ただ,今現在,具体的な日程等は決まっていないというのが現状です。
日露関係
【記者】12日で日ソ共同宣言の発効から60周年です。その受け止めと,15日に向けて北方領土問題の解決への意気込みをお願いします。
【岸田外務大臣】日ソ共同宣言から60年ということですが,いまだ日本とロシアの間において平和条約を結ぶことができていない,こういった状況については日露両国の首脳間で,これは異常な状況であるということで一致をしています。是非,この状況を打開しなければならないということで,首脳間で首脳会談を積み重ね,信頼関係を作りながら,北方領土問題を解決して平和条約を締結するべく努力を続けてきました。そして15日にプーチン大統領の訪日を迎えるわけですが,その際に,この平和条約締結問題についても,一歩でも二歩でも前進を図りたいと思っています。今現在も訪日に向けて様々なレベルで準備を続けている,これが現状です。
宏池会関連
【記者】派閥会長としてお伺いしたいんですけれども,宏池会をめぐってですね,大宏池会構想をめぐってなんですけれども,昨日,谷垣グループと麻生派の幹部が会合してですね,将来の再結集等に向けた動きについても話し合われたと見られています。いずれも宏池会の系譜に属するわけですけれども,大臣と麻生副総理との会談という話も一部報道で出ておりますが,その大宏池会構想について,宏池会会長としてはどのように,感想というか,所見をお願いします。
【岸田外務大臣】大宏池会構想という言葉は,昔から度々使われてきた言葉です。いずれにせよ,派閥間,あるいは様々な人間関係を通じて交流を深めていくということは,これは結構なことだと思いますし,こうした協力関係というのは大事であると思います。ただ,今現在,まだ具体的な動きがあるとは承知をしておりません。引き続き,様々な交流を続けながら考えていくことでないかと思います。