記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成28年10月11日(火曜日)8時47分 於:官邸エントランスホール)

冒頭発言

「パリ協定」の国会提出

【岸田外務大臣】本日,「パリ協定」の締結につき,国会承認を求める閣議決定を行いました。今後,国会で速やかなご承認をいただけるよう全力を尽くしていきたいと考えています。

北朝鮮関連

【記者】北朝鮮の労働党71周年に合わせてミサイル発射や核実験などの挑発行為があると見られていて,独自制裁などは手控えるような動きがあったんですけれども,独自制裁や,国連安保理の制裁決議に関して,様子見が続いていたかと思うんですけれども,今回そういう動きというか,そういう記念日というのが過ぎた中で,日本として独自制裁を発動していく目処とかというのは立っているのでしょうか。

【岸田外務大臣】まず,北朝鮮の情勢については,引き続き重大な関心を持って情報収集・分析に当たっています。具体的な詳細は控えなければなりませんが,引き続き情報収集・分析,そして警戒・監視に努めていきたいと思っています。そして国連安保理の動き,各国独自の制裁の動きについては,引き続き議論が行われています。タイミング等については,各国の動き等も見ながらそれぞれ最も効果的なタイミングを探っていくということになると思います。是非,引き続きまして,北朝鮮に対してしっかりとしたメッセージを発するためにも,努力を続けていきたい,このように考えます。

日露関係

【記者】ロシアの北方領土に関してなんですけれども,岸副大臣が原則としての四島一括返還という従来の立場にこだわらず,幅広いオプションの中で解決策を見いだしていくということで,二島先行返還ということも視野に入れたような発言をされたんですけれども,これに対して受け止めと,大臣のお考えを…。

【岸田外務大臣】ご指摘の岸副大臣の発言については,一般論として立場の隔たりがある中での交渉において,幅広いオプションの中で議論をしていく,これは当然のことを発言したんだというふうに受け止めています。我が国の基本的な方針は全く変わっていません。北方四島は我が国固有の領土であり,四島の問題を解決して,平和条約を締結していく,この基本的な方針は全く変わっていないと考えます。

【記者】四島一括返還にこだわらないと…。

【岸田外務大臣】我が国の方針は変わっていないということを申し上げています。そして岸副大臣の発言については,一般論として当然のことを発言したんだというふうに受け止めています。

二階派議員2名の復党

【記者】二階幹事長が,次期衆院選に向けて長崎幸太郎議員と小泉龍司議員を復党させる考えを示しています。宏池会の会長として,次期衆院選に向けての公認の問題もからんでくるかと思うのですが,どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

【岸田外務大臣】具体的な議員の取扱いについては,幹事長のところで,今様々な議論が行われているんだと考えます。ただ,具体的な手続き等は何も聞いておりませんので,様々な動き,引き続き注視をしていきたい,このように思います。

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