記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成28年9月13日(火曜日)10時22分 於:官邸エントランスホール)
北朝鮮による核実験
【記者】北朝鮮が新たに核実験の兆候が出ているということなんですが,引き続き情報の収集と分析を行われていると思うのですが,政府としてどういった内容を把握されているかということお伺いしたいと思います。
【岸田外務大臣】北朝鮮の動向については,情報収集・分析に引き続き,全力で取り組んでいます。ただ,ご指摘の新たな兆候等の具体的な情報については,事柄の性質上,今の段階で公にすることは控えなければならないと考えています。情報収集・分析については,引き続きしっかり努めていかなければならないというふうに思いますし,また様々な事態に向けて警戒監視等についても万全を期していかなければならない,このように考えています。
【記者】独自制裁なんですけれども,決まる時期ですとか,また新たにどういった範囲に広げようと,具体的な内容というのは…。
【岸田外務大臣】まず,今,国連安保理において既にプレスステートメントを発出をし,そして更なる制裁措置を含む新たな決議の採択に向けて,様々な努力が続けられています。二国間を始め,様々な非公式な意思疎通が行われている,こういった状況にあります。
そしてご質問の独自の措置についてですが,こうした動き等も見ながら,我が国としましては核・ミサイル,あるいは拉致等の諸懸案を解決する上で,何が最も効果的なのか,こういった観点から検討を続けていきたいと考えます。タイミングについても,最も効果的なタイミングを考えていかなければならないと考えます。
日中高級事務レベル海洋協議
【記者】明日,明後日と広島で日中の海洋問題ついての事務レベルの協議があると思うんですが,海空連絡メカニズムやガス田共同開発についても焦点になると思いますが,期待するところをお願いします。
【岸田外務大臣】この日中高級事務レベル海洋協議,これは第5回目の会議になりますが,14日と15日広島で開催されます。この協議において両国の海洋関係機関の間で,共に関心を持つ幅広い分野について率直な意見交換が行われることを期待しています。そして具体的な議題一つ一つについて触れることは,今の段階では控えたいと思いますが,是非,こうした意見交換等を通じて,両国の関係者間でしっかりとした意思疎通が図られること,これを期待したいと思います。