記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成28年7月3日(日曜日)9時30分 於:本省中央玄関ホール)

冒頭発言

【岸田外務大臣】今朝,すでにバングラデシュに入っております木原副大臣から,電話で現地の状況につきまして報告を受けました。木原副大臣はすでに現場を訪問するとともに,アラム外務次官代理と協議を行いました。また本日,木原副大臣は,ハシナ首相,カーン内務大臣と会談することを予定しております。また,アリ外務大臣とも会談を調整中であります。現地では,今後も木原副大臣の指揮の下,情報収集,事実関係の確認,そしてご家族の受入れに全力をあげたいと考えます。今後とも政府として,ご家族の気持ちに寄り添い,なし得る限りの支援を行っていきたいと考えます。この一環として,ご家族の意向を踏まえつつ,本日夕刻に政府専用機を派遣すべく,大至急準備を整えており,全てのご家族が速やかに現地を訪問できるようにして参ります。我が国の国際協力の最前線でご尽力をされた方々がこのような残虐非道なテロで命を奪われたことに改めて強い憤りを覚えており,まさに痛恨の極みです。いかなる理由であれ,テロは決して許されるものではなく,断固非難をいたします。今回のテロにより犠牲になられた全ての方々に心から哀悼の意を表し申し上げます。そして国連安保理においても日本時間の今朝6時前,今回の事案を断固として非難するプレスステートメントが発出されました。これは,7月に安保理議長国となりました我が国が昨日各国に直ちに提案した結果,各理事国の支持を得て発出されたものであります。今回の事件を受けて,バングラデシュについてはすでに,テロの一層の注意を改めて呼びかける海外安全情報,スポット情報を発出いたしました。さらに,全世界について,テロの危険についての注意喚起を呼びかける広域情報を発出するとともに,全在外公館に対して,邦人の安全確保に万全を期するよう,改めて指示を出しました。私からは以上です。

質疑応答

【記者】大臣,今まずありました,政府専用機,今日の夕方ということですけど,これはもうすでにご家族と調整を始めているということでしょうか。

【岸田外務大臣】ご家族の調整もやっておりますし,機体の準備,それから飛行許可の取得等,様々な準備を,今平行して進めております。

【記者】現状では,どれぐらいの家族の方々がいらっしゃるような感じでしょうか。

【岸田外務大臣】ご家族の皆さますべてに声をかけさせていただいております。今,その確認を行っていると聞いております。

【記者】今朝,官邸でNSCございましたけれども,内容について,可能な範囲で。

【岸田外務大臣】内容については,基本的に,今日は総理ですか,まとめて官邸の方で,公表することになると思いますが,当然のことながら,内容につきましては,今回のバングラデシュの案件であります。現状について,各省から報告があり,情報共有した上で,総理から万全の対応を指示された,こういった内容でありました。その中で,外務省の対応につきましては,先ほど冒頭申し上げたとおりであります。

【記者】もう一つ,現地の副大臣,今日その今ご紹介ありましたようにハシナ首相と会談されるということですけれども,その時間と,それから内容は,どういった形になろうかというあたりはいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】まず,内容につきましては,もう一度確認します。内容につきましては,まずは,今回の案件について,この情報提供と協力を,改めてお願いするということになると思いますし,今後,家族の方々が,現地に入られます。その今後の,負傷された方,あるいは亡くなられた方々の帰国に向けて,協力をお願いする等ですね,ご家族の気持ちに寄り添った対応をお願いする等,バングラデシュ政府の協力をお願いするということが,基本になると考えます。

【記者】大臣,あのご家族,出発は今日夕刻ということですが,大臣,ご家族の方にお会いになるような予定とかっていうのは,ありますか。

【岸田外務大臣】私(大臣)も,空港には,行かしていただこうと思っております。

【記者】そこでご家族とお話されるということでしょうか。

【岸田外務大臣】具体的なロジ等は,まだ決まってはおりませんが,当然,空港に私(大臣)も行かせていただければ,ご家族とお会いする機会はあるのではないか,お悔やみあるいはお見舞いを申し上げる機会はあるのではないかと想像はしております。まだ,調整中です。

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