記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成28年7月2日(土曜日)20時18分 於:本省中央玄関ホール)

質疑応答

【記者】ダッカの事件で何か新しい情報はありますでしょうか。

【岸田外務大臣】先ほど,外務省の緊急対策本部会合を開いて,最新の状況について報告を受けたところです。バングラデシュ軍関係者が記者ブリーフィングを行い,内容としましては,13人救出し,そのうち1名は日本人,2名はスリランカ人であること,そして20名が死亡されたということ,遺体は病院に搬送されたということ,こうした情報を発表したと聞いております。大変厳しい状況にあると認識をしております。最新の状況を踏まえて,現在,バングラデシュ大使館の職員が病院に向かうなど,事実関係の確認を全力で行っています。そして,木原外務副大臣を現地対策本部長とし,海外支援展開チームを含む総勢30名以上の応援を現地に送りつつあります。そして,いずれにせよ,政府として現地当局及びJICAとも連携しつつ,事実関係の確認を含め対応に万全を尽くしていく考えです。いかなる理由であれ,テロは許されるものではありません。政府としては国際社会と連携してテロ対策に取り組んでまいります。

【記者】現地報道ですけれども,人質たちは軍の突入前にすでに殺害されていたという報道がありますけれども,このような情報は日本政府としても把握できているのでしょうか。

【岸田外務大臣】さまざまな報道,情報には接しておりますが,事実関係につきましては,引き続き事実確認を行い,情報を分析しております。

【記者】先ほど冒頭の発言の中で,病院にも含めて現地の日本大使館の方々が調査に行っているということですけれども,病院には亡くなった方々が運ばれているという報道がございましたが,日本人の中でそういった方の確認に行かれているということでよろしいでしょうか。

【岸田外務大臣】病院・・・ですから,負傷された方,あるいは遺体が運び込まれている病院に現地大使館の職員が出向いて事実を確認している,こういったことです。

【記者】そうしますと,今安否がわかっているお一人の方,無事だったと分かっていますけれども,残りの分からない方については,病院にいらっしゃるという理解でよろしいのでしょうか。

【岸田外務大臣】いや,だからそれを確認しに行っています。まだ確認中です。

【記者】武装勢力は犯行声明などを出しているのでしょうか。

【岸田外務大臣】さまざまな情報には接しておりますが,それも事実を確認している中の1つであります。

【記者】病院に向かって・・・大使館の関係者は向かっているという言い方でしたけれども・・・。

【岸田外務大臣】向かって着いています。

【記者】着いて・・・。

【岸田外務大臣】はい。

【記者】今,確認作業は始まっているという・・・。

【岸田外務大臣】はい,そうです。

【記者】あともう1つ,今日は遊説を取り止められましたけれども,明日のご予定はいかがでしょうか。

【岸田外務大臣】私は明日も遊説には行きません。行く予定はありません。

【記者】そうしますと,今回のバングラデシュ政府当局のオペレーションに問題はあったとお考えでしょうか。

【岸田外務大臣】引き続き,事実を確認中ですし,情報収集に努めておりますし,情報を分析しております。今はまだその段階です。

【記者】日本人の方,残りの行方不明の方,今安否が分からない方というのは,どこか具体的な病院に1カ所に集められていらっしゃるのか,あるいはばらばらなのか,行方そのものが分からないのか,どういう状況なのでしょうか。

【岸田外務大臣】さまざまな情報を今収集し,事実関係の確認に努めております。その取組の一環として病院にも足を運び,さまざまな事実を確認し,情報を整理している,こういった段階です。

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