記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成28年5月13日(金曜日)8時47分 於:官邸エントランスホール)
オバマ大統領の広島訪問
【記者】伊勢志摩サミット,いよいよ近づいていますが,大臣は地元広島でオバマ大統領を,広島のどこで,どういう気持ちで迎えたいとお考えですか。
【岸田外務大臣】先日,オバマ大統領,27日に広島を訪問されるという発表がありました。ただその後,具体的なロジ,日程等はですね,限られた時間で大至急準備はしなければなりませんが,まだなにも決まってはいないと思います。よって,どこでというようなことは全くまだ決まっておりません。
そして,どんな気持ちでは,オバマ大統領には被爆地を初めてご訪問いただくわけですので,被爆地において被爆の実相につき,ご自分の目とご自分の心で見て,感じていただければと思っています。
【記者】オバマ大統領の広島訪問に関連してなんですけれど,被爆の実相を理解してもらうための,例えば原爆資料館の訪問だとか,もしくは現地の警備状況などを含めて,現在の準備状況,どんなものかと,今後どう準備を進めていきたいかというお考えについて…。
【岸田外務大臣】先ほども言いましたが,まだ,ロジも日程もこれからだと思います。限られた時間で準備をしなければいけないので,恐らくぎりぎりまで調整が続くのではないでしょうか。いずれにせよ今は何も決まっておりません。
【記者】地元選出の国会議員として,例えば広島市民にですね,大統領が直接話すような機会を設けるようなことを望まれていらっしゃいますか。
【岸田外務大臣】これはオバマ大統領のご意向もあると思いますので,是非,これからよく確認をさせていただき,準備をさせていただきたいと思います。
【記者】岸田大臣としては,そういった形の場を望まれますか。
【岸田外務大臣】これはオバマ大統領が自ら決断されて,広島を訪問されるものであります。ご意向をしっかり承った上で,準備はしっかりしていきたいと思います。
【記者】当日27日は,大臣は広島に入られてオバマ大統領をお迎えすると,それからまた,いろいろ連れて案内するという形になりますか。
【岸田外務大臣】それも含めて具体的なものは何も決まっておりません。私(大臣)は地元の人間ですので,オバマ大統領が地元広島をご訪問いただくわけですから,お迎えするべきであるとは思いますが,具体的な形等は何も決まっておりません。
日韓合意の実施
【記者】10日にですね,韓国外務省の報道官が日韓合意に基づく財団の設置について,今年上半期の設立を目指していると,今月末にも準備委員会を設立するという会見で発表がありました。日本政府側として韓国政府側とその情報についてどのように共有できているのかという点と,そのスケジュール感について受け止め,所見があればお伺いできますか。
【岸田外務大臣】昨年末の日韓合意に基づいて,合意の内容を誠実に履行するということは,日韓関係を未来に向けて発展させていくために大変重要であると認識をします。日本としましても合意の内容を誠実に履行していかなければならないと思いますが,ご指摘の点,要は基金の設立の日程等については,具体的なものが決まったということは何も承知しておりません。引き続き韓国側としっかり意思疎通を図りながら,合意の内容を履行していきたいと考えます。
ルセーフ・ブラジル大統領に対する弾劾裁判
【記者】ブラジルのルセーフ大統領の処分が提出されましたけれども,安保理改革を含めですね,今後の影響をどういうふうに見ていますか。
【岸田外務大臣】これはブラジルの内政の話ですので,その動きそのものについては,私(大臣)の立場から何か申し上げることは控えなければならないと思います。安保理改革については,今年,今現在,国連の第70回総会期というのですか,70会期,70回目の会期ですので,是非,前向きな動きを期待したいと思いますし,日本としては努力をしていきたい,このように思います。