記者会見
岸田外務大臣会見記録
(平成28年4月26日(火曜日)8時42分 於:官邸エントランスホール)
岸田大臣のゴールデンウィーク中の外遊
【記者】まず,日中関係について伺います。大臣,日本の外務大臣として4年半ぶりに,ゴールデンウィーク訪中されるということですけれども,改めて,このタイミングで中国に行かれる,それから外相会談を行う,意味,狙いについてお願いします。
【岸田外務大臣】日中関係については,我が国にとって最も大切な二国間関係の一つであり,この関係を戦略的互恵関係に基づいて進めていきたい,これ前々から申し上げてきました。その際に,様々なレベルを通じての対話が重要であるということも申し上げてきましたが,その中の政治対話の一つとして,私(大臣)自身,できるだけ中国を訪問させていただき,率直な意見交換をさせていただきたいと考えてきました。調整中ではありますが,諸般の事情が許せば,ゴールデンウィークにも訪中をしたいと考えている次第です。
北朝鮮関連
【記者】北朝鮮問題について伺います。SLBM,週末に北朝鮮が発射しました。まず,日本側が抗議したかどうか,また,具体的にはどのようなルートで,どのようなやり取りがあったのでしょうか。
【岸田外務大臣】まず,北朝鮮による核実験,弾頭ミサイル等の挑発行為は,断じて容認できないというのが我が国の立場です。そして北朝鮮に対しては抗議はいたしました。北京の大使館ルートを通じて抗議を行っております。
【記者】差し支えなければ,そのやり取り,どういう…。
【岸田外務大臣】大使館ルートを通じて抗議を行ったということ以上のことは,詳細については控えます。これは従来同様であります。
【記者】早ければ来週にも北朝鮮は,党大会を行うことになると思いますが,それに向けて改めて核実験を行う可能性,危険性というのも浮上しております。大臣,このことについてはどういうふうにお考えでしょうか。
【岸田外務大臣】北朝鮮の動向については,従来から強い関心を持ち,情報収集・分析に努めてきました。引き続き各国と連携しながら,情報収集・分析に努め,そしてあらゆる事態に対応できるよう,万全の備えをしておかなければならないとは思います。それ以上,詳細については事柄の性質上控えます。
豪州将来潜水艦計画(国際パートナー国選定プロセス)
【記者】オーストラリアの潜水艦の選定をめぐって,日本の落選がオーストラリア側から伝えられたという一部報道がありますけれども,今現在の把握状況についてお願いします。
【岸田外務大臣】報道については承知はしておりますが,本件については,あくまでもオーストラリア政府が判断し,決定するものです。まだ正式にオーストラリア側の発表がない段階で,日本側から何かコメントするのは控えなければならないと思います。