記者会見

岸田外務大臣会見記録

(平成28年4月1日(金曜日)8時40分 於:官邸エントランスホール)

岸田大臣の外国訪問

【テレビ東京 鵜飼記者】かねてより,大臣,訪中の意向を示されていましたけれども,訪中の調整の前進はありましたでしょうか。また,それに伴った東南アジアへの訪問というのも,可能性はございますでしょうか。

【岸田外務大臣】まず,訪中につきましては,春頃,訪中したいということは申し上げてきました。そして今,日中間で調整をしております。ただ,今現在,具体的なものは決まってはおりません。それ以外,東南アジアへの訪問については,何も決まっておりません。

【テレビ東京 鵜飼記者】訪中の調整は,前進はしているということでしょうか。

【岸田外務大臣】まだ,調整中ということであります。引き続き,しっかり調整したいと思います。

G7外相会合関連

【テレビ東京 鵜飼記者】外相会談への,間もなく1週間あまりですけれども,広島での,各国の広島平和記念公園ですとか,資料館への外相の訪問の調整状況を教えていただけますでしょうか。

【岸田外務大臣】関連行事,そして日程については,引き続き調整中です。平和公園,あるいは資料館の訪問についても調整中であります。政治の指導者に,被爆の実相に触れてもらうことは,大変意義あることであると考えており,そうした考えを念頭に調整を行っています。

【毎日新聞 小田中記者】一部報道社のインタビューで,外相会合において広島宣言ですね,核軍縮にあたって出されるご意向を示されましたけれども,改めて意義と狙いについて,またどのようなメッセージを出したいと…。

【岸田外務大臣】是非,G7外相会談の際に,広島宣言という独立した文書を発出したいと思っています。昨年のNPT運用検討会議などの動きを見るときに,今,「核兵器のない世界」に向けての動き,機運がしぼんでいると感じています。また,昨今の北朝鮮の核実験等は,これは国際社会の核不拡散体制に対する挑戦であると考えます。こういった時だからこそ,核兵器国と非核兵器国がともに参加するG7の枠組みで,核軍縮・不拡散に関する明確なメッセージを出すことは,大変重要であると考えます。
 是非,「核兵器のない世界」に向けて,再び国際社会の機運を盛り上げる,そして取組を再起動させることにつながるようなメッセージにしたいと思っています。そういった内容,内容については具体的なところは今詰めていますが,是非,そういった思いが伝わるような,簡潔な,明確な,そして力強いメッセージにしたいと考えています。

新年度の政局

【テレビ東京 鵜飼記者】今日から新年度なんですけれど,2016年度は,参院選はもちろん決まっている一方で,衆院選の可能性もよく聞かれるんですけれども,宏池会会長としてですね,派閥内からは,会長にもう少しアクティブにいろいろ発信をしてほしいという声を聞くこともあるのですけれども,2016年度,どのようなお気持ちで,宏池会会長としてお話しいただけますか。

【岸田外務大臣】新年度になりました。しかし,国会においてはこれからTPPを始めですね,重要課題が引き続き議論されることになっています。6月1日の会期末までですね,引き続き緊張感を持って取り組んでいかなければなりません。その先に,参議院選挙も予定されています。政策においてももちろんですが,政局等においてもですね,緊張感を持って取り組んでいきたいと考えています。是非,こうした国会での取組,あるいは参議院選挙を通じて多くの国民の皆さんから自民党が,そして我々一人一人の国会議員が,しっかり支持される,理解される,こうした努力を続けていかなければならないと考えます。

日米韓首脳会談

【共同通信 河内記者】日米韓の首脳会談,昨日行われましたけれども,北朝鮮への核・ミサイル開発阻止に向けて,連携強化で一致したようですけれども,この会談の評価と受け止めをお願いします。

【岸田外務大臣】日米韓において,北朝鮮を始めとする地域情勢,そしてそれ以外にも気候変動ですとか,バイデン副大統領の癌撲滅への取組などですね,グローバルな課題についても議論をされた,こういった会議だったと,報告を受けています。このタイミングで北朝鮮問題を始めとする課題にしっかりと三国間で意思疎通を図ったということは,誠に時宜を得た,そして有意義な会談であったと考えます。是非,今申し上げた以外に,3か国の安全保障等についても議論されました。こうした3か国の連携,今後もしっかりと確認をしていきたいと考えます。

記者会見へ戻る