記者会見

岸田外務大臣臨時会見記録

(平成28年2月12日(金曜日)14時35分 於:大臣宿舎(カナダ・フェアモント・シャトー・ローリエ・ホテル(現地時間)))

(記者)北朝鮮が拉致被害者らの調査を全面的に中止するという発表をしました。これに対する受け止めと今後の対応についてお聞かせ下さい。

(岸田外務大臣)我が国がこれまで繰り返し自制を求め,そして抗議をしてきたにもかかわらず,まず核実験を行い,そしてミサイルの発射を行い,そして一方的に我が国がストックホルム合意を破棄したと主張して,特別調査委員会の調査の中止を宣言したこと,これは極めて遺憾なことです。我が国としてストックホルム合意を破棄することは考えてはおりません。拉致問題は安倍政権にとりまして最重要課題です。「対話と圧力」そして「行動対行動」の原則のもと,北朝鮮から具体的な行動を引き出すために,引き続き最大限努力していきたいと考えます。

(記者)昨日の会見でも対話の窓口を我々から閉ざすことはないということをおっしゃっていますけども,実際に北朝鮮がそのような対話を閉ざすような行動をとっている中,拉致問題の解決に向けて具体的にはどのような働きかけというものがあり得るのでしょうか。

(岸田外務大臣)先ほど申し上げましたように,我が国からストックホルム合意を破棄することは考えてはおりません。そして,先ほど申し上げたように,具体的な行動を引き出すために最大限努力をしたいと考えています。こうした考えを北朝鮮に伝えてまいります。

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